
山口からは、冬の使者 ナベヅルの話題です。
山口県の山間部、周南市八代(やしろ)盆地は本州で唯一、ナベヅルが越冬する地なんです。
記録が残っている1940年の355羽をピークに、70年代ごろまでは
100羽を超えるナベヅルが八代盆地に渡来していましたが、農地の荒廃などで減少してしまい、
今年は現在6羽です。
確かに数は多くありませんが、地元では将来に渡って保護しツルと共存する文化を次の世代に伝えていくため、
「人とツルの共存するまち」をメインスローガンに『ツルの里づくり』に取り組んでいます。
八代小学校の子どもたちは、長年生態観察をしてツル日記をつけ、
水辺の生き物の環境調査などを続けていますし、ねぐら整備のお手伝いもします。
ツルが渡る直前の10月には、保護団体や県内外からのボランティアの皆さん(200名ほどの方々)が
休耕田に水を張るなど、ねぐらやえさ場の整備をします。
また、地元の農家さんたちの中にはエコファーマーとして環境に優しい農業に取り組む方もいます。
行政は、 エサ場やネグラの土地を買い上げたり、 野鶴監視所の整備をしたり、
官民一体になってツルの住む環境を整えているんです。
住み心地いいところですから、ツルの社会でも評判になって欲しいところです・・・
生息地(渡り先)が一極集中せず分散するということは、鳥インフルエンザなどで
種(しゅ)が大打撃を受けないためにも大事な事なんですよ。
静かな山里に、ツルの声が響き続けることを願って、ツルの里の取り組みも続きます。


