
背丈140〜150cm、体重7〜10kg、左右の翼を広げると大きさは220〜240cmもある、日本で一番大きい鳥「タンチョウ」。
漢字では「丹頂」とかくように頭が赤く、また白と黒の色合いが美しいことから“世界一美しいツル”とも呼ばれています。
さらに、夫婦の愛の絆は深く、つがいとなったら一生を共にすると言われています。そんなタンチョウを日本で一番数多く育てているのが、岡山県です。
タンチョウの生息数は世界で約2500羽といわれていて、国内でも飼育数は2012年末現在245羽(日本動物園水族館協会発表)。うち岡山では現在、岡山後楽園で8羽、和気町「岡山県自然保護センター」で42羽、総社市「きびじつるの里」で11羽、真庭市「蒜山タンチョウの里」で2羽、合わせて63羽を飼育しています。
世界的に希少で保護や保存の重要性が叫ばれるタンチョウですが、岡山県内の各飼育施設ではその姿を間近に観たり観察することができ、環境学習にも一役買っています。
そんな中「自然保護センター」では、近年、少子高齢化が進んでいます。25~30年が寿命といわれる中30年以上元気に生息しているタンチョウが4羽いるほか、飼育スペースが満杯になるなどの事情でせっかく卵が産まれてもふ化させられない状況となっています。
「単純に野生化できるわけではなく、簡単に飼育スペースを増やせるわけでもない。限られた空間でどう育てることができるか、県内の他の施設にどのように分散できるか、検討している。」と、センターの職員も複雑な心境です。
一方、タンチョウの長寿化を受けて「やはり岡山の気候は、タンチョウに合っているのかも」と感じているようです。さまざまな課題がありますが、多くのタンチョウが長く元気に過ごせるのは、岡山の豊かな自然のおかげかもしれません!
岡山県自然環境課は、「様子をみながら個体数を増やし、命を繋いでいく方法を考えていきたい」と話しています。希少でありながら岡山のシンボルであり“縁起の良い鳥”であるタンチョウ。種を守り、育てるための取り組みに、今後も期待が高まります!


