
今日は、長崎県立北松農業高校 動物化学部の取り組みをご紹介します。
部員たちが毎日通学に使う松浦鉄道の車窓から見える景色の中に、川辺にうっそうと茂る草があります。草の名は“ダンチク”。
草といっても、成長して大きいものでは5〜6mにもなり農漁業に被害を与えたり見通しが悪くなったりするほか、イノシシの住処になるなど、かなりの厄介者。
年に数回刈取られ、焼却するほかなく、これまで利用価値のない草として処理されていました。
そんな「不要の草を利用して、牛のエサに出来ないか?」とスタートしたのが「ダンチク・サイレージ・プロジェクト」です。
牧草などを発酵させた飼料「サイレージ」の製造技術を応用し、細かく裁断されたダンチクとほかの飼料を混ぜて発酵させ、出来上がったのが“ダンチク・サイレージ”です。
栄養価も一般的なサイレージと遜色ないものとなり、この3年間で16tのダンチク・サイレージを作り、飼料コストを67%カットすることが出来ました。
しかも、このエサで飼育された牛3頭を出荷したところ、肉の評価で3番目となる「A3」と格付けされました。
この春、プロジェクトの中心となって活動してきた3年生は、ダンチク・サイレージの更なる改良と良質の肉牛の育成を後輩たちに託し旅立っていきました。

