
徳島県の干潟に生息しているルイスハンミョウは、体長2cm弱の甲虫で、瀬戸内海や九州沿岸の一部の干潟にしか生息していないとされ、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧2類に指定されています。徳島でも、徳島市を流れる吉野川河口域など一部でのみ確認されています。
もともとは河口にできていた、自然の干潟に生息していたのですが、高速道路の建設のため、人工海浜を整備し、あえて場所を公表する手法で虫たちの生息地として保護してきました。しかし、夏の台風の影響で地形が変化したり、植物が増えたりして、ここ数年は幼虫の巣穴はゼロ、成虫1匹の確認にとどまっていたのです。
そこで、県と徳島大学が共同で、ルイスハンミョウが住みやすい環境を回復させようと、一昨年から植物の除去や砂山の造成などを行ってきました。その結果、昨年は幼虫の巣穴は17か所、成虫は13匹確認され、増加の兆しが見えてきました。
人工海浜は、市民の憩いの場としても活用されています。保護の動きだけでなく、まずは市民が関心を持つことが、ルイスハンミョウを守ることにつながるのではないでしょうか。

