
秋田市北部にある秋田県立金足農業高校は、昨年度、学校近くの海岸砂防林「夕日の松原」を題材にした学習、「夕日の松原 金農プロジェクト」を実施しました。
夕日の松原金農プロジェクトは、金足農業高校環境土木科2年生が、海岸林の意義や役割などの知識を深め、観測・調査・実習を通じて、地域資源の維持管理、活用と保全について考えるもので、高校生が提案する防災の森づくりとして、今年2月に報告会も行いました。
「夕日の松原」は、秋田市北部から隣の潟上市天王にかけて広がる秋田・天王海岸砂防林の愛称です。
夕日の松原は、荒れ果てた不毛の砂丘が、江戸時代後期1800年代に、先人の努力で延長20km、1,100haに及ぶ広大な松原になりました。
造成の手掛かりは、古草履の陰に根付いたグミの発見でした。
古草履を風除けにしてグミの苗を植え、活着したら萱などで保護しながらクロマツを植える塞向法(さいこうほう)が生まれ、その技術は今に受け継がれています。
夕日の松原 金農プロジェクトでは、海岸林造成事業の学習、植林・下草刈・間伐実習、地形・樹木の測量、気象・土壌調査を行い、松の有効活用も考えました。
調査観測場所として県有海岸林1haを借用、海岸林の機能と地形・地下水位の関係を調査。様々な学習・調査・観測などを通して、間伐と落ち葉かきなどの栄養調節といった人為的な管理が必要なことがわかったそうです。
金足農業高校の生徒たちは、今後も保全活動に参加していきたいと、意欲的です。


