
生きた化石と呼ばれるカブトガニが、今、産卵シーズンを迎えています。
カブトガニは満ち潮に乗って つがいで訪れ、砂の中に卵の塊を産み付けていきます。産卵場所は、伊万里市の多々良海岸一帯で、この度、カブトガニ繁殖地として国の天然記念物に指定されることになりました。
繁殖には「産卵に適した砂浜」「育つための干潟」「きれいな海」の3つが必要で、地元では、海岸清掃や、産卵に必要な砂の入れ替えをするなど、熱心な保護活動を長年行っています。
また、伊万里高校の理化・生物部も、52年前からカブトガニの研究に取り組み、産卵にやってくるつがいの数を調べ、卵を孵化させ、数百匹のこどもを飼育して、海へと放流する活動を続けています。
つがいは、開発工事などの影響で100組を切ることもありましたが、ここ数年は500組前後まで回復しているそうです。集めた詳細なデータも、天然記念物への評価につながりました。
カブトガニが成長するにはおよそ15年かかり、今、高校生が育てている小さなカブトガニが産卵に戻ってくるのは、彼らが30歳をすぎた頃になります。
故郷の海が、今以上に美しくなり、多くのつがいと再会できるといいですね。


