盛大な拍手と「アンコール!」の呼び声によって、再びステージに登場したサカナクションのメンバーたち。
山口が代表して「フィッシュマンズとサカナクション、魚繋がりで(イベントに)取り組ませてもらいましたが、音楽ができることっていろいろあると思うんです。みなさんの背中を押すとか、自分のために曲を作るとか。でも僕は、純粋に音楽を楽しむ時は楽しんだほうがいいと思うんだよね。音楽を楽しむことで、自然に誰かの役に立ったり、何かを支えることになったりしたら、そんな素晴らしいことはないと思いますから。
フィッシュマンズと同じステージに立つ機会をくれたこのイベントに感謝したいし、観にきてくれたみんなにも感謝します。それで地球環境が取り戻せるというのも、音楽の力だと思うんですよ。2012年ってどういう年になるのか、もう4月になりますけどまだ分かりません。僕らも一生懸命音楽を作っていきますし、みなさんの元に新しい音を運んだり、ライブを届けたり、みなさんの力になれたらいいなって思っております。マジメくさくてホントに申し訳ないんですけど、今後もミュージシャンは一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします!」と語り、初期の代表曲のひとつで、ドラマティックな展開で聴かせる「ナイトフィッシィングイズグッド」でイベントを締めくくった。



フィッシュマンズとサカナクションによる "サカナ対バン" という形で開催された「EARTH×HEART LIVE 2012」。それぞれのバンドが音楽に自分たちのメッセージを乗せて、1万人のオーディエンスに "音楽の力" と "音楽ができること" を伝えてくれた。会場でステージを観た人はもちろん、放送を通じて彼らのライブを体感した人たちにも、彼らの想いはしっかりと届いたのではないだろうか。

なお、このイベントの模様はWOWOWライブチャンネルにて「ミュージックスタイル JAPAN フィッシュマンズ×サカナクション」として6月17日(日)22:30から放送される予定。

WOWOW
「フィッシュマンズ × サカナクション」


文/田中隆信 写真/古溪一道