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2019.04.03

第1回　株式会社タクティブ　佐野雅昭さん

株式会社タクティブ: 佐野雅昭さん

任天堂から、卓球ベンチャーへ

今日スタジオに起こしいただいたのは佐野雅昭さん。
佐野さんは、1988年のお生まれ、現在30歳。
2013年、大手ゲームメーカー、任天堂に入社、ゲーム機の調達業務に
従事され、2018年卓球スクールなどを運営するベンチャー企業、タクティブに入社。
去年10月から関東、函館、高松にある卓球スクール9店の統括管理をされています。

鈴村　　任天堂時代の、ゲーム機の調達業務というのは、どんな仕事だったんですか？

佐野　　簡単に言うと、お買い物のプロみたいなものでして、
　　　　ゲーム機だったり家電製品でしたり、いっぱい部品があるんですね。
　　　　そういう部品をできるだけ安く買わなければいけないという仕事でした。

鈴村　　そこから転職なさる訳ですけど、転職を考えたのはいつ頃ですか？

佐野　　任天堂に入った時から、最初からいつかどこかでするかもしれないな
　　　　という意識はしてたのですけど、ずっと忙しく仕事させてもらって、
　　　　アジアとかいっぱい行ったりとかしていて、ずっと忙しかったんですけど、
　　　　５年目、一昨年の秋冬ぐらいですかね、
　　　　急に仕事がぱっと落ち着いた瞬間があって、
　　　　もうすぐ俺、30歳だけど、いいのかと思ったのがきっかけですね。

鈴村　　思った時にすぐ行動に移されたということですね。

佐野　　とりあえずはまずいろいろと見てみようって感じで。

鈴村　　転職を決めた理由、任天堂から卓球にどうつながってくるのかというのが
　　　　わからないので伺いたいのですけど。

佐野　　もともとずっと卓球をしていて、
　　　　卓球が好きすぎて仕方がない感じではあったんですよ。
　　　　でも、あくまで勉強、仕事が第一で卓球は趣味だったんですけど、
　　　　いろいろ転職を見てみたなかで、卓球でベンチャーでやっていて、
　　　　そんな会社があるんだと思った瞬間に、めっちゃ入りたいって。

鈴村　　すごい。あるのかもわからないですもんね。
　　　　卓球を仕事にしている、っていうのってなかなか、
　　　　検索の仕方もわからないですもんね。それがたまたま見つかって。

佐野　　そうですね。見つかって。

鈴村　　任天堂からタクティブに転職なさったときに、
　　　　条件面はかなり変わったんじゃないですか。

佐野　　当然減りますよね？

鈴村　　ご家族は納得されたんですか？

佐野　　最初はもちろん反対していて、もともと大阪、京都で住んでいて、
　　　　奥さんも元々大阪で働いているのもありましたし、
　　　　「わざわざなんで転職するの？しかも東京に行くの？
　　　　しかも大企業からベンチャー行くの？」っていうのはやっぱり、
　　　　いろいろとツッコミくらいましたね。

鈴村　　任天堂と言えば大企業ですから、
　　　　そこからの転職というのは勇気がいるといえばいりますよね？
　　　　でも、家族を説得することはできたんですね！？

佐野　　説得しているというか、ずっと悶々と悩んでいたら、
　　　　奥さんにずっと激詰めされ続けてて、
　　　　「お前どうしたいんや？」みたいに言われ続けてて、悶々してたら、
　　　　「そんなに行きたいなら行けや！」って、逆に最後は、
　　　　グズグズせず早く決めなさいみたいな感じで、
　　　　背中を押してくれて、一緒に東京までついてきてくれて。

鈴村　　素敵ですね。転職なさったわけですけど、何がどう変わりました？

佐野　　全部変わりました。東京に出てきたというのもありますし、
　　　　仕事の仕方とか人との付き合い方とか変わるなって感じてて、
　　　　視野が広がったなって感じはします。

鈴村　　前の職で培った、技術とか知識とか役に立ってますか？

佐野　　めちゃめちゃ役に立ちますね。単純な段取りであったり、前の会社、
　　　　買い物しにアジアの工場に行ったりしていたんですけど、
　　　　結局現場が大事だって上司にすごい叩き込まれていて、
　　　　今もスクールで店舗のビジネスとかやってるんですけど。
　　　　現場が大事だなっていうのは痛感していて、
　　　　前言われていたのそのままじゃん、と思って。

鈴村　　役に立つんですね。まったく違う職種に感じますけども、
　　　　つながってるところがいっぱいあって、生かせるということですね。
　　　　卓球スクールの統括管理、具体的にどういう仕事ですか？

佐野　　何でもやってってですね。
　　　　パソコン買ってきてセットアップするのも僕がやってますし、
　　　　新卒、中途採用もやってますし、新規案件とかにも出てますし、
　　　　海外のやり取りも、行ってたでしょって、英語でやってみたいな感じで、
　　　　結局全部やってる感じですね。

鈴村　　統括管理ってすごい名前がついてますけど、なんでも屋みたいなことですか？

佐野　　一言でいえばなんでも屋です。

鈴村　　すごい。楽しいですか今？

佐野　　めっちゃ楽しいです。

鈴村　　喋ってる感じからすごい伝わります。ワクワクが止まらない感じが。

佐野　　毎日が文化祭の前日みたいな感じです。

鈴村　　すごいなぁ。最後に伺いたいんですけど、佐野さんにとって転職とは何ですか？

佐野　　自分を知ることだなって思います。
　　　　何が自分が好きかとか、何が得意かとか、何が大切なんだろうって、
　　　　考えるきっかけになれたので。

鈴村　　素敵な言葉だと思います。好きをお仕事になさった、
　　　　素晴らしいと思います。ありがとうございました。