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パーソナリティ 更なる高みを目指し、転職・キャリアチェンジをした人の仕事論とは?
新たな環境・異なる仕事に就いて輝いている人や専門家の方に話を伺いながら、
ステップアップの秘訣、それで広がるキャリアの可能性について考えてゆきます。
通勤中のいつもの10分が、まだ知らない自分に出会える10分になるかもしれません!

オンエアー 放送後記 オンエアー 放送後記

2019.06.16

第11回 フリーライター 大木亜希子さん

大木さん
フリーライター
大木亜希子さん
アイドルからフリーライターへ!


1989年8月18日生まれの29歳。
2005年、ドラマ「野ブタ。をプロデュース」で女優デビュー。
2010年、秋元康さんプロデュースのアイドルグループSDN48のメンバーとして
活動開始しますが、2012年にSDN48が解散。
その後、タレント活動と並行してライター業をスタート。
ウェブの取材記事をメインに活動し、2015年ウェブメディア「しらべぇ」の
編集部に入社。PR記事の作成を担当されました。
そして去年、フリーライターとして独立。
5月23日には初めての著書
「アイドル、やめました。AKB48のセカンドキャリア」が宝島社から
出版され、話題になっています。

鈴村  著書の中でSDN48のメンバーとして活動している最中に
    卒業後どのようなキャリアを歩めばいいのか不安だったということを
    書かれていましたけど、これは卒業後もいわゆる芸能の世界にいようとは
    考えなかったんですか?

大木  卒業後も実は地下アイドル活動をしていて、ただSDN48の時は
    武道館や西武ドームみたいなすごく色々なお客さんがいる中で
    出来ていたんですけども、地下アイドルになってからは、
    お客様が2〜3人などが続いたのでそこで感じるものが
    ありましたね。

鈴村  アイドルという仕事自体は、辞められる訳ですよね?
    で、全く違う世界に入ってくるわけじゃないですか?
    ライターの世界、ウェブメディア「しらべぇ」の編集部に
    入社されるんですけど、なぜこっちの世界に行こうと思ったんですか?

大木  もう本当にアイドル時代に名刺交換の仕方も知らずに
    生きて来たので、何も社会常識を知らないまま生きていくのかと
    思ったら怖くなってしまって、でなにか手に職をと思ってライターの道へ
    進みました。

鈴村  アイドルってやはり若いうちから芸能の仕事に
    つくじゃないですか?社会常識とかそういうことっていうのを、
    学ぶタイミングっていうのは無いものですか?

大木  そうですね、挨拶はしっかりとかそういうマナーは
    芸能界ってあると思うんですけど、ビジネスメールですとか、
    名刺交換って基本的にマネージャーさんがしてくれるものなので、
    何かそこにコンプレックスがずっとあったんですよね。
    
鈴村  そんな中で働く場所としてウェブメディア、ライターに
    なろうと思ったのはなぜなんですか?

大木  ウェブメディアという所については、私がSNSを
    アイドル時代に駆使していて一日数十回以上の更新を目標にしていたので、
    親和性が高いかなと思ったことが一つ。

鈴村  慣れている場所だったということですよね?

大木  そうですね。そこで記事を書けば読者の方も
    読みやすいかなと思ったんですよね。

鈴村  ウェブにずっと触れて来た人間として出来ることもあるだろうし。
    で、「しらべぇ」の編集部としてどんな仕事をしてらしたんですか?

大木  毎日レギュラー記事というか、色んな調査に基づいた記事も
    書いていたんですが、広告営業といって色んな企業さんから
    広告を取って来てその企業の商品について広告記事を書く仕事を
    していました。

鈴村  アイドルと全然違う仕事じゃないですか?それって
    最初は不安だったり大変なことってありましたか?

大木  毎日が大変で、ビジネスメールで「五月雨式に失礼します」とか
    言葉があるんですが読めなくて。春雨式かな?とか
    全然とんちんかんな事ばかりして上司に優しく教えてもらってました。

鈴村  でもそう考えるといい環境ですね。

大木  よくぞこの私を育て上げてくれたなと「しらべぇ」には
    感謝しております。

鈴村  で、そのライターとして自分で「しらべぇ」で働きながら
    「これはこの仕事でやっていけるな」とか思った瞬間など
    ありましたか?

大木  はい。やはりアイドル時代に培ったコミュニケーション能力が
    広告営業の仕事にも活きていて、クライアントさんのお顔を覚えたりとか、
    お話しをする中で向こうが何を求めているかというのは分かった気がします。

鈴村  役に立つってことですよね。アイドルって握手会があったりとか 
    人と接するとかエンターテインメントですから何が喜んでもらえるかという
    頭の使い方って普通の企業の人よりもかなり使いますもんね。

大木  そこでしかむしろ生きてないというか、本当にそこが
    専門職だったのでめちゃくちゃ活きましたね。

鈴村  それは良かったですよね。
    ライターとして独立されるわけじゃないですか?フリーライターとして。
    これどうなんですか?

大木  本当に3年勤めたので思い切って退社させてもらって、
    最初はお仕事は何一つない状況だったので、営業してライターとして
    生きていくことになるんですけど。

鈴村  「しらべぇ」さんでやってた時にこれは独立出来るぞみたいな
    手応えがあって独立したということでも無いんですか?

大木  そうなんですよ。ちょっと自信が無いけど
    自分でやってみようかなという気持ちで辞めさせてもらいました。

鈴村  すごい勇気ですね。

大木  28歳だったんですけども去年。
    女性の28歳って色々考える歳というか、これから先について
    考える歳だと思うんですけど。

鈴村  ザべスさんもね、この番組入る時に転職という形になる。

エリザベス 私も3月いっぱいまで山梨放送という所で会社員だったので。

大木  会社員からのセカンドキャリア。

エリザベス そこでフリーアナウンサーになりました。4月から。

大木  思い切りましたね。

鈴村  で、フリーライターとして独立したのち本を書かれるんですよね?
    AKB48グループを卒業した元アイドルのセカンドキャリアに
    迫った著書ということで。ちょっと読ませて頂きましたけど、
    これは本当に漠然とアイドルを追っかけたりするタイプでは無いんですけど、
    アイドルって今すごく一杯いるなというイメージなんですけど、
    この人達ってずっとアイドルな訳ないよなって思っていたんですけど、
    そのセカンドキャリアについてかなり深く迫っていると思うんですけど、
    やっぱり自分の経験とかそういうのもあったからこの本を
    書こうと思ったんですか?

大木  おっしゃる通りですね。自分は3年間会社員をしていたけれども、
    やはり色んな人に支えてもらいながらも元アイドルという
    十字架を背負いながら生きていた気がして、
    他のアイドルを卒業した子はどうだろうと思って書きました。

鈴村  皆さんインタビューして書かれていたと思うんですけど、
    反応はどうでした?

大木  みんな格好良くて、次のキャリアに腹を括って
    向かっているんですよね。保育士の方だったり、
    広告代理店の社員だったりとか。

鈴村  バーテンダーの人とか。あと声優の道に進んだ人もねいましたよね。

大木  はい。鈴村さんの後輩にあたるかと思います。

鈴村  いや、凄いですよ。こうやって僕が見てた頃のアイドルって
    基本的には一人だったんですけど、グループアイドルっていうのが
    増えたんで、たくさんのアイドルがいる中でアイドルではない
    この先の人生っていうのもメイクしていかなきゃいけないですよね。
    これを大木さんに聞いてもらったのは凄く嬉しいんじゃないですかね?
    そういう意味では先駆者だったりする部分もあると思いますから。

大木  やっぱり正しく伝えたいと思ったんですよね。
    アイドルのキャリアをスキャンダラスではなくて、
    あの頃苦労してとかグループの仲が良くなくてとかそうではなくて、
    みんなアイドルのスキルを活かして今一般社会で生きているんだよ
    ということを伝えたいです。

鈴村  そのリアルって絶対的に存在していますからね。
    アイドルって偶像って意味ですけど、そこの先に必ず
    リアルだったり日常があると思うんですけど、
    すごく素敵な本だと思います。
    皆さん興味ある方ぜひチェックして頂ければと思います。
    最後に大木さんにとって転職とは何なのか。教えてください。

大木  私にとって転職とは“人生をより豊かにすること”だと思います。

鈴村  今、豊かですか?

大木  だいぶ豊かになりました。当時はもがいてましたけど。
    大人になっていくにつれて武器が増えていく気がします。

鈴村  良いことですよね。積み重ねていく。
    だから転職も出来るということですよね。
    自分の武器をちゃんと育ていく、磨いていく。
    カッコイイですね。ありがとうございます。
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