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ゴールデンカムイ、監修者の役割

未来授業 中川裕 第1回  Vol. 1629
Podcast
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今週の講師は、千葉大学文学部教授 中川裕(ひろし)さん。
言語学者であり、アイヌ語やアイヌ文化研究の第一人者として知られています。ここ数年は、野田サトルさん作の人気漫画「ゴールデンカムイ」の、アイヌ語監修者としても注目を集めています。
ゴールデンカムイは、日露戦争直後、明治時代の北海道を舞台に、アイヌの勇敢な少女を主人公にした冒険活劇。読み出すと止まらないストーリー展開、そして詳細かつリアルなアイヌ文化の描写で、高い人気を誇っています。この作品をきっかけにアイヌ文化に興味を持つ若い世代も増えているといいます。

未来授業1時間目。
まずはこの作品が高い評価を受けている特徴の一つ、食べ物をはじめ詳細に描かれた「アイヌ文化」について、監修者・中川さんに伺います。
テーマは「ゴールデンカムイ、監修者の役割」

中川 裕(なかがわ ひろし)
1955年神奈川県生まれ。千葉大学文学部教授。東京大学大学院人文科学研究科言語学博士課程中退。1995年、『アイヌ語千歳方言辞典』(草風館)を中心としたアイヌ語・アイヌ文化の研究により、金田一京助博士記念賞を受賞。野田サトル氏による漫画「ゴールデンカムイ」では、連載開始時から一貫してアイヌ語監修を務める。著書は『アイヌ語をフィールドワークする』、『アイヌの物語世界』、『語り合うことばの力』など多数。