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瀬川晶司 第1回 未来授業 Vol.290
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今週の講師は、プロ将棋棋士、瀬川晶司さん。
アマチュアとしてバツグンの成績を残し、例外的にプロに編入。
35歳でプロになった、異色の将棋棋士です。

プロ将棋棋士を養成する「奨励会」で、「年齢制限の壁」に阻まれて、一度はプロになる夢をあきらめた瀬川さん。
そこは、プロ棋士にも匹敵するような、過酷な弱肉強食の世界でした。

未来授業1時間目、「奨励会の世界」。

【瀬川晶司 / プロ棋士】
小学5年生で将棋に熱中し、小学6年生でプロ棋士を志す。以降、将棋の研鑽に励み、中学2年で全国中学生選抜将棋選手権大会で優勝。
安恵照剛七段門下に入り、日本将棋連盟のプロ棋士育成機関・新進棋士奨励会試験に合格。
プロ棋士の道へ踏み出すが、26歳までに四段に上がれず、奨励会を強制退会。以降はプロ棋士の夢はあきらめ、大学入学、一般企業へ入社。
将棋はアマチュアとして続け、2つの日本一のタイトルを奪取。
対プロの勝率も驚異的な数字を記録。最強のサラリーマン棋士としてその名を将棋界に轟かせる。
2004年、周囲のすすめもあり、再びプロ入りを決意。2005年、世論と将棋連盟を動かし、不可能と思われていたプロ入り編入試験を実現。
6番勝負で3勝を挙げ、61年ぶり、戦後初の奨励会を通過していないプロ棋士となった。