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19.10.10
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旬の食と人を味わう、『アウトドアダイニング気仙沼』

全国各地の災害被災地の「今」と、その土地に暮らす人たちの取り組みや、
地域の魅力をお伝えしていくプログラム、「Hand in Hand」。

今週のテーマは・・・
「旬の食と人を味わう、『アウトドアダイニング気仙沼』」!

新しく生まれ変わった宮城県・気仙沼の玄関口、“内湾地区”を会場に、旬の食材と気仙沼湾の美しい眺め、さらに“地元の漁師さんたちとの交流”などを組み合わせたのが、この「アウトドアダイニング気仙沼」です。


宮城県北東部、岩手県との県境に位置する気仙沼市は、リアス式海岸のど真ん中で、豊かな漁場を持つ、世界有数の水揚げを誇る“漁業の町”としても知られています。


東日本大震災では、20メートルを超える津波とその影響による火災によって、市街地は大きな被害を受けました。8年以上が経過し、港のエリアは見違えるようにお洒落なエリアに生まれ変わりましたが、まだ道路を大型トラックが行き交い、復興工事が行われてる場所があったり、人口も震災前より減少したままだったり、復興はまだまだ道半ばではありますが、明るい話題としては、気仙沼を訪れる観光客数が、順調に回復してきていることが挙げられます。

そんな気仙沼をもっと観光の力で盛り上げていこう!と行われたのが、宮城県主催の「アウトドアダイニング気仙沼」。

今回のイベントの運営を任されたのは、気仙沼生まれのコーヒーショップ、「アンカーコーヒー」の代表、小野寺靖忠さんです。

◆小野寺靖忠さん
「『アウトドアダイニング気仙沼〜遠洋マグロ漁師編』。外でお料理をいただくということをしたいなと思ってました。旅の魅力や旅のいちばんの楽しみっていうのは、食と人・・・面白い人がいるっていうのがあるのかなと思うので、漁師さんとなかなか、ふらっと出かけても出会えないということが多いですし、でも漁師さんはホントに面白いことをたくさん知ってたりするんですよ。で、気仙沼の元マグロ船に乗ってた漁師さんっていうのは、世界中のことを知っているので。僕の叔父さんもふたり船頭をやっている人がいて、叔父さんたちが帰ってきたときにスゴい面白い土産話をしてくれるんだけども、子供の時からそれを聞いてたけど、それってもしかしてスゴい面白いことなんじゃないかなって、誰にとっても。気仙沼の大きな魅力のひとつなのに、そこが体験してもらえないのって損だなと思って、今回そういった人たちと会えますよ!っていう企画をすると、楽しいのかなと思って。」


「左のメガネの男性が小野寺さん」

誰よりも気仙沼を愛し、震災後いち早くお店を再開。各地のフードイベントにもブースを出展するなど、気仙沼の魅力発信をライフワークにしている小野寺さんの活動は、これまでも復興応援番組「LOVE & HOPE」でもご紹介してきました。そんな小野寺さんとアンカーコーヒーのスタッフが総出で運営を行なった「アウトドアダイニング気仙沼〜遠洋マグロ漁師編」は、9月13日に開催の日を迎えました。


オープニングでは、アンカーコーヒーの内湾店を会場に、プロジェクターを使って、「港町・気仙沼」が、どう世界に向け発展していったかという歴史を学び、そしてそのあと、参加者一行は2艘の漁船に分かれて、気仙沼湾へと漕ぎ出しました。


「スタッフのお見送りを受け出航!」




「新しくなった魚市場、建設中の橋など、復興のランドマークも船上から見学」


「波穏やか、風光明媚な気仙沼湾」


「“緑の真珠”と呼ばれる気仙沼大島。この春に橋が開通して陸続きになりました」



「これが気仙沼大島大橋。東日本一のアーチ橋でもあるそうです」


「船主の養殖する牡蠣のイカダも見学。唐桑の牡蠣は全国的にも有名です」


「桟橋に戻ればダイニングの準備が」

その昔、アメリカの港町「サンディエゴ」やサンフランシスコの「モントレー湾」を名付けたスペインの探検家、セバスティアン・ビスカイノが寄港した際、「考え得る限りで最良の港」と語った気仙沼港。ここから世界へつながる港の歴史を船から学び、今年4月に開通したばかりのアーチ橋「気仙沼大島大橋」をくぐり、牡蠣養殖で有名な唐桑の養殖イカダも見学。

そして帰港した桟橋にはダイニングテーブルがずらり。番組チーム3名を含む20名弱の参加者は、元遠洋マグロ船の船頭さんなど、個性豊かな“気仙沼人=ケセンヌマン”たちと、テーブルを囲み・・・いよいよイベントのメイン、「アウトドアダイニング」のスタートです。



今回招かれた4人のケセンヌマンは、
★マグロ漁師歴47年の前川栄さん
★マグロ漁師歴48年の千葉光雄さん
★マグロ漁師歴40年の菊地敏男さん
★マグロ船、船主の佐藤俊輔さん

万里恵さんの向かいには、千葉光雄さんが座っていて、世界を巡ったエピソード、荒海での命がけの航海や、“港々にオンナあり”的な艶っぽいお話しなど、いろいろなお話を伺いました。“マグロ食べに来いよ”と万里恵さんの携帯番号を聞くあたり、さすが海の男です。若い!


このイベントのテーマは、「旅の思い出は人との出会いと旬の食」。歴戦の船頭たちとの会話もさることながら、フレンチのシェフ松本圭介さんによる気仙沼の食材を使ったお料理も素晴らしいの一語でした。


「もうかの星タルタル、もうかの星コンフィ、マンボウ酢味噌、マグロの卵きんぴら」


「生かつお セヴィーチェ」


「気仙沼産フカヒレのトルテッローニ」


「マンボウのアヒージョ」


「漁師飯 本鮪 漁師Style用のマグロ刺身」


「温かい出汁にマグロ刺身を入れてまぜ、その上に白飯を入れてかきこむ漁師飯」


「デザートは北限のパッションフルーツ&チーズケーキ」

酒もひと揃い揃っているのですが、なんといっても気仙沼の酒蔵が醸す港の酒、男山本店の「美禄」が最高に旨かった。(代表で気仙沼商工会の会頭でもある菅原さんも参加されていました)

そしてダイニングに花を添えたのが、歌や笛、太鼓による郷土芸能の調べ・・・



じきに日は落ち、気仙沼湾にはぽっかりと中秋の名月が浮かんで、海を月の道が照らします。


地域の歴史や文化を知って、景色や、美味しい味も堪能して、そして地元の人とふれあって・・・

港の景観など、震災で大きく変わった部分もありますが、それも含めて、気仙沼が積み重ねてきた町の深みや厚みを感じられた貴重なひととき、「アウトドアダイニング気仙沼」。

港には防潮堤が建ちましたが、その上にカフェなど開き、ともすればネガティブに捉えられる防潮堤でさえ、街の玄関口として魅力ある場所に変えた気仙沼。

今回のイベント運営を担当した「アンカーコーヒー」代表の小野寺さんは、防潮堤の上に出店したお店に、“気仙沼には面白い人がたくさんいるから、旅に来た人と地元の人が出会える空間を作りたい”という思いを込めて、「トラベラーズカフェbyアンカーコーヒー」と名付けました。




「アンカーコーヒー」

「アウトドアダイニング気仙沼」のテーマである、“旅の思い出は人との出会いと旬の食”にもどこか繋がりますが、昔から、外から来る人をあたたかく迎え入れながら成り立ってきた、港町・気仙沼ならではの気質をここでも感じます。

「アウトドアダイニング気仙沼」、次回は未定ですが、今回が「遠洋マグロ漁師編」だったので、次回は「牡蠣漁師編」、ぜひやって欲しいと思います!


番組からの“お土産プレゼント”があります。今回は「アウトドアダイニング気仙沼」の運営を手掛けた、“港のコーヒーショップ”、「アンカーコーヒー」のコーヒー豆セットを3名の方にプレゼントします。


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