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20.03.26
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被災から半年、春を迎える長野(後編)

全国各地の災害被災地の「今」と、その土地に暮らす人たちの取り組みや、地域の魅力をお伝えしていくプログラム、「Hand in Hand」。

今週のテーマは・・・「被災から半年、春を迎える長野(後編)」

先週に引き続き、いよいよ春を迎える長野県からのレポートです。
場所は「信州松代」。先週と同じく長野市にありまして、長野駅からレンタカーで15分弱、南へ下ったところにある町です。

2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」でも知られる真田家のお膝元。江戸時代の城下町の建物が保存されていてとても趣深い街並み。そしてもう一つ外せないのが温泉です。(※実は、前回長野を取材した際、長野市の地元の方からも「ぜひ温泉入って!」とおススメされるほどでした)

ということで今日は去年の台風の被害を乗り越えつつある長野市の観光スポット・信州松代の魅力、いろいろお伝えします。

信州松代。
江戸時代、真田信之が江戸幕府の命で上田から移封(いほう)、つまり配置換えされ、初代藩主となって以来、250年にわたり、真田十万石の城下町として栄えてきました。また、江戸よりずっと前…古代の古墳群や、明治時代の遺産もあり、そうした歴史の積み重ねが、街並みのいたるところに残っていて、なんとも情緒あふれる雰囲気を作り出しています。

ということで、歴史を感じつつお散歩するにはぴったりの町・松代なんですが、昨年の災害、今年に入ってからの感染症の影響もあるようです。信州松代観光協会 事務局長 吉池 輝樹さんに伺いました。

「この松代の観光地はまだ被害がなかったんですが、周辺住宅が床上浸水しまして、まだ復興していないですね。ご自宅もたくさんありますので、そういった意味では昨年10月から台風の影響はまだ引いています。秋の祭りも中止になりましたので、そこからやはり観光バスのお客さん、個人のお客さんが、それから新型コロナウィルスの影響もありますので、ちょっと観光客の方は減少気味ですね。」

感染者の少ない長野県でもやはり影響は大きいようです。それでも松代は、いつでも観光で訪れるお客さんを受け入れられるようにしています。

とにかく松代は、街並みが本当に素晴らしい!まるで歴史映画、時代劇に入り込んだよう。



江戸時代のお屋敷などが点在する街並みは、本当に映画のロケでもいろいろ使われており、NHK「坂の上の雲」や、大林信彦監督作品でも有名。また、第二次世界大戦末期、大日本帝国の軍部が、政府機関を松代に移す計画があり、その移転先として掘られた「象山(ぞうざん)地下壕(ごう)」も見ものです。そして真田家が代々、拠点としたお屋敷もまるごと公開されています。そんな松代の町並みについて詳しく教えて頂きました。

「やはり真田十万石の城下町でございますので関わる家来の方、家老の方のお屋敷だとかそういうものも残っていますし、それも伴ってお寺もたくさん多いところなんですね。長國寺と言うところは真田家の菩提寺、それから大英寺は松代の真田信之公の正室の小松姫のお墓があったりと言うことで、大変由緒あるお寺が多いんですね。ほとんどの建物が無料で見学できますのでぜひお帰りにご覧ください。(吉池さん)」

また、春は松代のお城跡、石垣と太鼓門という門の桜が見事で、3月の末からは「あんず祭」もあり、桜と大体同じ時期に咲くん杏の花も楽しめるとのこと。さらに松代はレンタサイクルがあるので、貸し自転車で町内を回ったり、「食べ歩きチケット(600円)」を購入すれば指定された店舗でお菓子と交換できるという企画もあるということです。また、甲冑、鎧の着付けなどの体験もあるということで、歴史好きにはたまらない街歩きの仕方が楽しめると吉池さんはおっしゃっていました。

***

さて、松代の城下町の雰囲気にたっぷり浸ったあとは、温泉につかりましょう・・・ということで、続いては松代温泉「国民宿舎・松代荘」へ。

こちらの温泉は源泉かけ流しで、お湯の量が毎分740リットルととても多いことで知られているのですが、松代荘ではちょっとした見どころがあります。それが施設裏手にあるタンク。ここで「炭酸ガスを抜く工程」、お湯を調整して湯船に流す工程があるのですが、このこのタンクから間欠泉のように、数分ごとにお湯しぶきが噴き出す!というのが見られるんです。これ、今回は特別に見せてもらったのですが、今後はお客さんに見学できるようにする計画もあるとのこと。


そんな国民宿舎松代荘。昨年の台風で決壊した千曲川からは距離があるんですが、実は水害によって大変な経験をされています。支配人、山あけ美さんによれば

「あの時のことは本当に忘れられないんですけど、松代の町もとっても被害がありまして、内水氾濫、大きい川を止めちゃったことで小さい川が全部溢れてたんです。松代の横にも蛭川という川があって、松代から北にある温泉団地、西寺の地区の人たちは床上、床下浸水のご苦労をされました。その日は松代荘も実は夜110人ぐらい、避難所になって、皆さんの受け入れをして、お風呂に入ってもらって朝に炊き出しをしたと言う経験を始めて私もやるようなことになったんですけど、その後は被災者の方の受け入れ、ボランティアの受け入れを12月までやっていました。」

現在は、いままで来てくれていたお客さんも戻ってきているそうですが、「本当に被害の多かった方たちはまだまだここまで足を運んでもらえるようなところまではいっていないのかなと思います。」と山さん。被災された地元の方が、大好きな温泉に通えるようになる日を待ち望んでいます。

そして、そのくらい地元の方にも親しまれている松代の温泉は、本当に他人に教えたくなるような独特な温泉なんです。

「本当にうちのお風呂は個性的なお湯と言っていいと思うんですが、入ってもらうと分かるんですが光に当たって金色に見えるお湯なんです。温泉の成分も濃くて本当に手に取ってもらうとトロッとしているようなお湯です。それで中に入っている成分もとっても豊富で、温泉は温泉法というのがあって、1項目当てはまれば温泉なんですが、うちの温泉は11項目当てはまるくらい、本当にいろいろ入ってる、濃いい感じのとろっとした温泉です。女性に嬉しいのはお肌をすべすべさせる炭酸水素ナトリウム。つるつるになります。それからメタケイ酸という肌の湯触りがいい成分が温泉法の基準の3.2倍、リチウムという精神安定作用の成分も5.7倍です。カルシウムが多いので、よく鍾乳洞のカルシウムがポタポタついて白くなる、あんな成分がお風呂のヘリについて、かちこちの面白い造形のお風呂なんです。(山さん)」

実際に入浴した高橋万里恵も、「まるで鍾乳洞みたい!」と、その湯船にびっくりしていました。また、松代温泉自体はすごく歴史のある温泉で「武田信玄の隠し湯」とも言われ、ヨウ素という傷を癒す成分が多いので昔の武将が傷を癒すために入ったんじゃないかという言い伝えもあるのだそうです。
国民宿舎松代荘、現在リニューアル工事をいろいろしている最中。日帰りの温泉は、5月いっぱいまでは入浴できます。6月から9月末まではリニューアル工事に入るということです。宿泊施設の工事は終わっているので、お泊り客の方は専用のお風呂、楽しむことができます。

なかなかお出かけしにくい状況ですが、台風被害からの再生へ向かう長野、ぜひ次のお出かけ先の候補にチェックしてみてはいかがでしょう。


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