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20.05.14
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9年ぶりに再スタート! スーパーおんまえや と ダイヤモンドヘッド


「9年ぶりに再スタート! スーパーおんまえや と ダイヤモンドヘッド」

今週の「Hand in Hand」は、今年3月、震災から9年ぶりに再開した宮城県女川町の2つの店舗、スーパー「おんまえや」さんと、カフェ&ライブハウスの「おちゃっこクラブ&ダイヤモンドヘッド」をお送りします!



2020年3月12日。スーパーおんまえや、9年ぶりの再開にたくさんの町民が集まりました。
お客さまへの感謝を込めて「餅まき」が行われ、開店をまちわびる町民の方々による争奪戦が行われました。


スーパー「おんまえや」さんは9年前、津波が直撃し2階建ての店舗が被災。社長や専務、従業員の方が犠牲となりました。そのあとを継いだ現在の社長、佐藤広樹さんは開店前、このように話しました。

「天国の母が一番喜んでいると思う」
本当に長かったです。これまで9年間、本当に大変な思いをしました。みなさんもそうですけどうちの会社も本当に悔しい想いをしました。自分が生きてしまって、家族も従業員も会社も家もみんな流されて。唯一の救いが嫁と子どもと親父が残ったのが本当にありがたかったです。そして今日、たぶんうちの母親が一番、天国で喜んでいると思います。私も死ぬときに、女川で良かったなと思える街にしたいし、このおんまえやも私がやって良かったなと思えるような店にしたいと思っています。本当にありがとうございました。


生活の一部であるスーパーマーケットの再開。
「これが本当の復興」と話す人は少なくありません。

★ ★ ★ ★ ★


続いて向かったのは、スーパーおんまえやのすぐ隣。こちらも9年ぶりに同じ場所でお店を再開させたカフェ&ライブハウス、「おちゃっこクラブ&ダイヤモンドヘッド」。


迎えてくれたのは、女川の「岡にい」こと岡裕彦さん。
震災前はカフェ&ライブハウス「ダイヤモンドヘッド」を経営されていました。海岸近くにあった店舗は津波により流され、その後、仮設店舗でコミュニティカフェ「おちゃっこクラブ」をはじめます。

その後岡さんは震災前と同じ、女川の鷲神地区に再建すると同じ場所にこだわり、9年ごしに再スタートさせました。9年という歳月を、こう振り返ります。


「前の日までうちの店でワイワイやっていた昼に来たおばちゃんやギター持って遊びに来てた先輩たちが次の日にいなくなっちゃた、この世から。自分の家族は助かったんですけどファミリーがいなくなったのがすごくショックで。それで絶対この地区のここに建て直さないとダメだと強く思うようになりました。その先輩たちと震災前に「こういう店づくりをしようね」と言っていた続きを、今やっています。
(でも9年というのはすごく長くて、みんなお店を一斉にオープンしたわけではなく、きっと葛藤もあったのでは?)それはかなりありました。女川町は復興の最先端、復興の先進の町みたいなアピールをずっとしていたので、それはそれで交流人口増えていいのかなと思ったけど、震災から9年間、ずっときれいな心でいたわけではないので。ちょっと欲が出たり、そういう自分もいながらの9年だったので今振り返ると、すごい長かったですね。ものすごい長かった。しかも仮設住宅に7年住んでいたので、これはただ飯食って帰って寝るだけの家だよなと。誰か呼んでご飯食べましょうというようなことはできなかったし、そういう気分にもなれない7年間だった。だからこの店がオープンしたらこれやろう、あれやろうという想いがたくさんありました。
(どんなことですか?)この店にもドラムとかありますけど、女川の子供らに楽器を、小学生中学生の子たちに楽器をやらせて、女川からビートルズのような存在感のあるバンドを出したいって思っています。うちの中二の息子もドラムやっているけど、しかも目の前海じゃない?リバプールよりも環境はいいので、たぶんやってくれるでしょう、きっと。だから30年後の子供たちを見てみたいですね。街づくり、人づくりもそうだけど、あとはどんなカルチャーをもってどういう大人になっていくのかなと楽しみにしています。」


女川ではそれぞれの得意分野を活かした町民参加の街づくりが行われていますが、実は子どもたちも積極的に参加しているんです。岡さんによってもう1つ、夢の構想が語られました。

「この目の前がスケート公園になるんです。この間町の会議で、中学2年生のスケーターたちを集めて役所のメンバーと30人ぐらいの会合開いて、真剣に彼らが意見を言い合うんです。(垣根がない?)それ、垣根がないのがいい!だから将来楽しみな子どもらがこれからいっぱい出てくると思いますよ」

女川湾に面した復興公園の中に中学生の意見が反映されたスケートパークが出来るそうです。どんなコースが作られるのか、楽しみです。

さぁ「おちゃっこクラブ」もお昼どき。ランチをしに来るお客さんでにぎわってきました。岡さん特製のナポリタンが名物だとか。

「ナポリタンというのはもともとわき役じゃなかったんです。でもいつの間にかハンバーグの脇にちょちょっと乗っているのを見て、これは寂しいぞ!とずっと思ってて、ここ20年ぐらい。以前ナポリタン屋でずっと仕事していたので、その時のレシピをひっくり返して、震災前のダイヤモンドヘッド時代からドーンと出しています。で、食べ歩きはしない。なぜならうちのが一番うまいと思っているので。(笑) (お腹空いたんですけど食べていいですか?)その言葉を待ってました!じゃ作ろう!」


岡さん特製のナポリタンは、「なんだもね。」=女川弁で最上級の「美味しい」でした!!

震災後、仮設住宅で暮らすお年寄りのために、おちゃっこできる場として「おちゃっこクラブ」を作った岡さん。お店が再開した今も、昼間はおちゃっこクラブを継続しています。新型コロナウイルスの影響で暫くの間は営業時間を短縮して、夕方4時までの営業となっているそうです。自粛が解除されたときに、今度は夜のライブハウス「ダイヤモンドヘッド」の時間も楽しみに行きたいと思います。



女川スーパー おんまえや(https://onmaeya.com/
おちゃっこクラブ&ダイヤモンドヘッド(https://www.facebook.com/DiamondheadOnagawa/


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