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20.07.16
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緑の真珠 気仙沼大島をたずねて

全国各地の災害被災地の「今」と、その土地に暮らす人たちの取り組みや、地域の魅力をお伝えしていくプログラム、「Hand in Hand」。

今日のテーマは『緑の真珠 気仙沼大島をたずねて』



宮城県気仙沼大島の観光スポット、亀山展望台です。標高235mの山で頂上からは大パノラマが広がる最高のスポット!! しかし取材した当日は梅雨真っ只中、頂上からの景色はガスに包まれ真っ白でした・・・笑  「この幻想的な風景もなかなか悪くないね・・・」などと負け惜しみを言いつつ下山しようと思った瞬間まさかの強い風でガスが晴れ、一瞬だけ気仙沼湾、気仙沼大島大橋、三陸道までが見えるという奇跡を体験しました。(写真は一瞬だけ姿を見せた気仙沼大島の町並み)

◆◆

ということで今日のHand in Handは、震災以降の努力が実を結び、より訪れやすい場所として受け入れ体制を整えている宮城県最北端・気仙沼の気仙沼大島をクローズアップ。
昨年、島と本土をつなぐ気仙沼大島大橋が完成し、三陸沿岸道路の気仙沼湾横断橋の完成もいよいよ今年年末を予定。
「緑の真珠」と呼ばれる、東北でも有数の美しい島の楽しみ方、そして島の人たちの想いをお伝えしていきます。


気仙沼湾に浮かぶ大きな島、気仙沼大島。昨年に本土と島を結ぶ気仙沼大島大橋が架かるまでは、1時間に1〜2本のフェリーで20分かけて行く必要がありました。それが今回は、クルマで本当にあっというまに到着。2013年以来の訪問となる高橋万里恵も、感慨深く島へ渡りました。

ということでまず訪れたのは、陸路で繋がった気仙沼大島の新たな「玄関口」となる施設「ウェルカムターミナル」。3月にオープンしたばかりなんですが、中には地元の魚や野菜を販売する産直施設もあって、いきなり買い物をしたくなっちゃう場所でした。



こちらを運営する気仙沼大島地場産品出荷・販売組合の事務局長・斉藤仁さんに伺いました。


――――新物のわかめが直販所にあって、お客さんもたくさんいらっしゃっている感じがしますが、この施設ができてお客さんの足が向いたんじゃないですか?

斉藤:その通りです。大島大橋ができたことで本土と島がつながって去年のゴールデンウィークは例年の7倍を超える方々が訪れました。半世紀以上の念願の橋です。今までは25分かけてフェリーで市内まで通わざるを得なかったので、本当に便利さはみんな感じているところだと思います。


――――人の往来が増えたことで、シマノ飲食店やアクティビティも増えた?

斉藤:ここは緑の真珠と呼ばれる大変きれいな島で海の色も南の海とそれほど変わらない美しさです。そういうところでシーカヤックやサップを体験できる団体もあるので遠方からも来ていただければと思います。


――――ただ、コロナの影響はやはりありますか。

斉藤:近隣や仙台のお客さんもパタッと止まってしまいました。島に海水浴100選に選ばれた「小田の浜」があるんですが、今年は残念ながら海開きができないという判断になりました。


――――でもサップやシーカヤックを体験することはできますか。

斉藤:可能です。サップもシーカヤックも1つの船に何人も乗るわけではないので、海の上は密集できないですから充分安全に海の楽しさやキレイさを感じていただけるんじゃないかなと思います。


――――あと、ウェルカムターミナルには新名物が。

斉藤:「鶴亀丼」です。気仙沼大島大橋は通称「鶴亀大橋」で、本土側の鶴が浦とこちら側の亀山の、縁起の良い鶴と亀をもじって、鶴亀大橋と命名したんですね。その開通を記念して島の飲食店をやっている皆さんで相談をして鶴亀丼という新鮮な魚介類を乗せた丼を提供しています。これから夏になるとウニ、ホヤ、気仙沼が水揚げ日本一のカツオやビンチョウマグロなど、豊富な魚介類がのった丼です。


ちなみにこのウェルカムターミナルのお隣には、「野杜海(のどか)」という、カフェや鮮魚店、郷土料理の食べられるお店の集まった施設もあります。島に上陸して最初の腹ごしらえはココで決まりでしょう。

その一方、気仙沼大島は若い人たちのUターン、Iターンも起こっています。それを象徴するお店を発見しました。お店の名前は「うつわと喫茶 nagame」。


もともと気仙沼大島出身の店主・村上宏さんが、フランス生まれ福島生まれの妻・カロリナさんと去年9月にオープンしたお店です。本棚には島や海をテーマにした小説が並び、お2人のセンスで選んだカップやお皿などの食器も販売。美味しいコーヒーとお食事、デザートが楽しめるお店です。


――――奥様はこの気仙沼大島に来ることに躊躇はなかったんですか。

カロリナさん:どちらかと言うと私の方が行きたいと思ったんです。

宏さん:私は東京も好きなんですが、妻の夏休みに帰省したら気にいってくれて、ここでなにかやりたいということになり、お店をやろうかなと思ってUターンしました。


――――こちらでお店をオープンして生活を始めて、いかがですか。

カロリナさん:空気が良いですよね。田舎暮らしみたいな感じで。

宏さん:子どもの頃は退屈な感じがしていたんですが、東京から戻ってきたら身近にありすぎて見えない良いものがいっぱいあるのに気づきました。それを生かしたものを作って見せていきたい気持ちが今は強いですね。


こうして若い人たちが新しいお店を始める一方、昔から島でご商売されてきた方も、これからの大島に期待を持っています。気仙沼大島で長年 宿泊業を営む「旅館 黒潮」のご主人・堺健さんはこう語ります。


堺さん:50年待ったわけなんですね。船で行ったり来たりするのも大変良いんですが橋がかかって実際に生活をしてみると本当にびっくりするくらい環境が変わりましたよね。ただ、車を持っていない高齢者の方は逆で、市内へのバスは船と比べると便の数が半分になったとか料金が3倍近くなったということです。船だと知り合いと会っていろんな話ができるんですがそういう機会もなくなってしまった。これは困ったことかなとは思います。


――――年内には三陸道の延長線上に気仙沼湾を横断する道路も完成しますが、課題はありますか。

堺:気仙沼湾の横断橋が架かれば我が家から仙台まで1時間半で行ける。30年前の半分の時間で行けますよね。ただ、それを待っているだけじゃなくて、われわれも外に出ていく、気仙沼の良いものをどんどん外に向かって発信するエネルギーがないといけないなと思うんです。この地域のためにやれる事はこれからいっぱい出てくるんだということを大切にしたいと思っています。この島は東北で一番大きな島で、すごく海も綺麗です。山に降った雨が伏流水として海底からプランクトンが発生しやすくて魚介類の種類が多いし食べてもおいしい。冬から春にかけては雨も少ないし雪もほとんど降らず温暖です。風光明媚で砂浜もあって恵まれた条件がここにあるんですね。


――――その自然環境をたくさんの方に見ていただきたいですけど、コロナの影響は。

2月になってからはキャンセルも多かったですが、10日ぐらい前から県内のお客さんを中心に訪れていただけています。夏の予約も今入ってきておりますので思った以上に回復は早いなと思っています。


余談ですが、旅館 黒潮は、晩御飯がとにかくスゴイ。一度体験していただきたい!
今はさらにバーベキューも楽しめます。目の前で釣った魚を焼いたり。

ちなみに気仙沼は、来年春のNHK朝の連続テレビ小説の舞台にも決定しています。気仙沼の島育ちの女の子が主人公で、気仙沼の自然もいっぱい登場して、ドラマのロケ地巡りも楽しめるようになりそうです。

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「Hand in Hand」、来週は、桃のあま〜い香りに誘われて、
皇室献上の桃で知られる福島県桑折町(こおりまち)で、桃まるかじり!お届けします。
桃のプレゼントがあるかも??

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