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20.09.24
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あれから10年、復興が進む福島を行く〜清流の郷・川内村の水に魅せられて


全国各地の災害被災地の「今」と、その土地に暮らす人たちの取り組みや、地域の魅力をお伝えしていくプログラム、「Hand in Hand」。今回のテーマは、

シリーズ、「あれから10年、復興が進む福島を行く〜清流の郷・川内村の水に魅せられて」。

ダイジェスト動画はこちら

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福島県双葉郡の中西部に位置する川内村は、雄大な阿武隈山地に抱かれた豊かな自然が魅力の村です。2011年の東日本大震災、そして福島第一原発の事故の影響によって、全域が原発から30キロ圏内の川内村は当時、全村避難を余儀なくされましたが、地域の放射線量が低かったことから、翌年1月に遠藤村長が「帰村宣言」を出し、4月から住民の帰村を開始。そして2016年には全域の避難指示が解除となりました。

楢生川のほとりにある「いわなの郷」は、そんな川内村のレジャーの拠点となる複合交流施設。和風庭園や東屋、研修や宿泊ができる施設もあり、さらに清流の魚であるいわなも養殖していて、釣り堀では誰でも手軽に“いわな釣り”が楽しめる!という場所です。



そんな「いわなの郷」の魅力、そして震災からこれまでの経緯を、支配人の渡邉秀朗さんに伺いました。

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渡邉:釣り堀、レストラン、それから体験交流館という大きな施設があります。そば打ちやら味噌作りやら申し込んでいただければやります。あと大きなホールがありまして、イベントとか講演ということもできます。あとコテージ、宿泊施設がありまして、山の裾野に5棟あります。それからつい最近なんですが、キャンプも出来るような施設もオープンしました。遊具的なものは何もないんですが、自然があるのでそれを楽しんでもらえればと思ってます。夜は綺麗ですよ星空が。

高橋:今お話を聞いているところも目の前に川が流れていてすごく緑も綺麗でお客さんもたくさんいて笑い声もたくさん聞こえる場所だなと思うんですが、それこそ震災当時というのは大変だったんじゃないですか?

渡邉:やっぱり放射能ということがよくわからなくて、でも全村避難しなきゃいけないということで、ここも全部避難しました。ここは元々は富岡町という海辺の町があるんですけれども、そこの受け入れ先だったんですよ。富岡町の人たちが全員来てここで待機していたんです。そうやって避難したんですけれども、 いよいよ駄目だということで川内村も富岡町と一緒に郡山の方に避難しました。それが最初だったんですけれども、それから散り散りバラバラになって、11月には帰村宣言をして戻れる人から戻ればいいということで、川内村はトップランナー的なことで帰村を徐々に始めたんです。私どもの施設は魚がいるもんですから、最初に避難してもう魚をどうしようかということで、役場の職員に一週間に2回ほど川内村に戻ってきて見回りをするんだという役場の職員が言っていたので、それじゃあいわなの郷に行って餌をとにかくやってくれと、そうやって過ごしていたんですけれども、5月になったらば掃除があるから戻れる人は来て手伝ってくれと言われて、私は家族を置いて戻りました。それで魚の面倒をずっと見ていて、2年3ヶ月ですね再オープンまでかかりました。全部放射能が魚にあるかないかを水産試験場の方へ1ヶ月に1回ずつ魚を送って調べてもらって、いまだに送っているんです。施設の中にいる納入している魚、検出されずがずっと9年以上も続いています。それでも、やっぱりじいちゃん達が孫を連れてくると、俺は食ってもいいんだけど孫に食わして大丈夫か?と聞かれちゃって、絶対大丈夫ですよと言うんですけど、やっぱり安心して食べるのと不安がって食べるのでは美味しさが全然違うんですよね。そんなんでちょっと苦労しましたけど、今はもうみんなこう焼きたてを頬張りながら「うまいね」って言ってくれるので、あれは炭火で焼くものですから美味しさが倍増するんですよ。遠赤外線で中からジュワッと焼けるので、是非皆さんに炭火で焼いた魚を食べて欲しいんです。焼きたては絶品です。





取材に訪れたのは8月下旬。夏休みの終盤ということで多くの家族連れが訪れにぎわっていました。万里恵さんとスタッフ一行も竿をシェアしながら5尾のいわなを釣りあげ、東屋にある囲炉裏でじっくり40分ほどかけて焼いていただきました。これがもう炭火の遠赤外線マジックなのか皮は香ばしく身はふっくらとろけるよう。じつに美味しかったです。

夜は星が美しく、秋の景色も格別な「いわなの郷」。渡邉支配人によると、冬にも貴重な体験が楽しめるプランがあるのだそうです。

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渡邉:真冬のことなんですけど、1月に極寒キャンプというのをやります。−10度にここはなります。川内村は雪は降らないんですが寒さは県内の中でも1〜2番を争うくらいの寒さのところなんです。−10度くらいは平均になりますので、その中でテントの中で一夜を過ごしてもらいます。

高橋:大丈夫なんですか?

渡邉:朝はおはようじゃないです、生きてますか?です(笑)耐えられない人は体験交流館に部屋がありますのでそこに戻ってもらうという形になっています。

高橋:へえ。ちなみに渡邉さんは極寒キャンプ、体験したことは??

渡邉:いえいえ、無いです(笑)


支配人の渡邉さんも体験したことが無いという−10度の寒空にテントを張る「極寒キャンプ」、試してみてはいかがですか?

ちなみに「いわなの郷」のすぐ近くには、系列の温泉施設「かわうちの湯」もあります。ぜひセットでお楽しみ頂けたらと思います。

「いわなの郷」

「Hand in Hand」、今回のテーマは、シリーズ、「あれから10年、復興が進む福島を行く〜清流の郷・川内村の水に魅せられて」。続いては、豊かな地下水を利用した“密閉型植物工場”、「KiMiDoRi」について。



川内村は村のほとんどを占める森が地下水を育み、川がその清らかな水を運ぶ“清流の村”。そして標高が高く湿度が低いため昼夜の気温差が大きく、農作物に適している地でもあります。昔から米や葉タバコ、高原野菜の栽培が盛んで、農業は村の基幹産業にもなっています。

その農業も、震災と原発事故の影響を受けましたが、帰村宣言後の2013年に設立されたのが、この“密閉型植物工場”「KiMiDoRi」です。

技術開発部長で農学博士の兼子まやさんに、お話を伺いました。

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兼子:震災後にできた建物なんですけれども、原発事故があってその直後ここは原発から20kmから30km圏内に入っているところなんですけれども、本当にその当時川内村で農業がそのままできるかどうかというのが全然わからなくて風評被害もあったと思うので、川内村の農業の復興と雇用の促進のために川内村の方が企画、 植物工場であればそういった放射性物質の影響だったりとか風評を低減できるんじゃないか防げるんじゃないかということで建てたのがこちらの工場です。

高橋:兼子さんは千葉から移住してこられたんですか?

兼子:そうですね。こちらの工場が建つのと同時に私もこちらの会社に就職したので、こっちに移住してきました。大学の知り合いの先生がこちらに携わっている人と知り合いで、 川内村で植物工場あるけど行きますかと聞かれて、じゃあ行きますというような感じで決まった感じなので、縁があってきました。

高橋:我々も今日川内村を周らせていただいて自然が豊かで水が豊かで気持ちいいなという感じだったんですが、実際にこちらにいらっしゃってどんな印象をお持ちになりましたか?

兼子:一番驚いたのが川内村は上水が通ってなくて各家庭井戸水で暮らしているというのを聞いてすごく驚いて、それだけ水がきれいで、うちの工場も栽培している関係で水をたくさん使うんですけれどもきれいな水が潤沢にあって、自然が豊かで非常に良いところだと思います。

高橋:そんな中で人工の光を利用した水耕栽培ということで、ズバリ利点というものはどういうものがあるんでしょうか ?

兼子:もちろん当初の設計通り外気を取り入れる制限ができますので放射性物質であったりとか外のチリとか埃とかというのをシャットアウトできますし、作業員も作業服を着てマスク手袋をして全員作業にあたりますので人間が病原菌を持ち込んで野菜につく、それこそノロウイルスとかですね、そういうのもコントロールができますので、洗わずに食べることもできるというのが消費者側にとっては利点なのかなと思います 。天候に左右されないというのは仲卸さんとか流通業者さんにとってメリットとかなと。今落ち着いてきましたかね、レタスが高くなっちゃってましたけれども、そういう時でもいつでもうちは変わらない値段で出していますので、だから安い時の露地物のレタスと比べればやっぱり割高なんですけれども、こうやって野菜が高くなってくるとうちの野菜は割安ですし、そこで一度買っていただくと、今度洗わなくていい、洗うにしてもサッとですみますし、非常に手間がかからなくて便利だなということで、徐々にお客さんが増えてきているような感じですね。


縁があって千葉から移住して川内村に住み、“密閉型植物工場”「KiMiDoRi」で野菜作りを担っている兼子さんは、万里恵さんと同世代の30代女性。井戸があるから水道いらずの村。自然が豊かで住みやすいと、川内村での移住生活について話しておられました。

風評被害と直面した川内村の農業の復興と雇用の促進を目的に立ち上げられた「KiMiDoRi」。現在14名の方が、リーフレタスといった葉物野菜の栽培を行い、バジルペーストやゆずドレッシングといった加工商品も販売しています。こうした作物や商品への安心安全面への自信についても、兼子さんに伺いました。

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高橋:震災当時は福島のものは放射性物質に対しての安全面で力を入れてきたと思うんですが、もちろんKiMiDoRiのお野菜からそういったものが出る心配はないということなんですよね?

兼子:そうですね。 まあ一年目は私どもの方でも機械を準備しましてモニタリングしていましたけれども、もちろん出ませんでしたし、リスクを考えた時に一番可能性が高いというのは、水から入ってくると問題になるからと思うんですけれども、もちろん川内村全体井戸水とか飲料水のモニタリングはやっていて、事故直後からずっと検出されていませんし、実際にうちの方でも一年間ぐらいモニタリングして問題ないということを確認していますので、放射性物質については問題はないなというようなことを確認していますね。作物の方も、だからここもそもそも農業が外で出来なくなるんじゃないかというのも考えた上でこの室内だったんですけれども、今はもう皆さん笑い話になってて、今年もガンガン外で野菜を作って、川内村でもモニタリング調査、そういう出来た作物の調査、やっていますけれども、畑で作ったものに関しては特に問題なく食べられますし食べてますね。最近よくパートの方からご自宅で作られているトマトをもらったりとかして、

高橋:美味しいですか?

兼子:美味しいですね。人によっては本当にプロ並みの、ただ売れないんですよね、川内村みんな作っているから(笑)


風評被害を含め、原発事故の影響で、村の農業が衰退するかもしれない、そんな危機感もあって生まれた“密閉型植物工場”「KiMiDoRi」ですが、“今はもう笑い話になるくらい皆さんガンガン外で野菜を作ってます”というお話し・・・。こうした川内村の実情を、地域の魅力を含めて発信していくことも、「KiMiDoRi」が担う役割なのかもしれません。

「KiMiDoRi」のリーフレタスなどのパック野菜や、バジルペースト、ゆずドレッシングなどの加工商品は、通販サイトを通じて販売も行っています。

「KiMiDoRi」
「Yahoo!ショッピング」内の「KiMiDoRi SHOP」

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「Hand in Hand」、福島県の東部の町の復興の歩みと「今」を伝える、シリーズ、「あれから10年、復興が進む福島を行く」。今回のテーマは、「清流の郷・川内村の水に魅せられて」。

川内村には、今回ご紹介した施設の他にも、「蛙の詩人」として有名な草野心平ゆかりの天山文庫や、モリアオガエルという蛙の繁殖地として国の天然記念物にも指定されている平伏沼など、魅力あるスポットがたくさんありますので、是非チェックしてみてください。

川内村公式ホームページ

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最後にプレゼントのお知らせです。今回はもちろん、“密閉型植物工場”「KiMiDoRi」のパック野菜です。レタスミックス2種詰め合わせ20袋セット、リーフレタスミックス(12袋)とハーブ&レタス(8袋)のセットを、3名様にプレゼントします。


ご希望の方は、下記のクイズの答えを書いて、メールフォームからご応募ください。

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Q:「日本の一般食品1kg中の放射性物質(放射性セシウム)の基準は世界と比べるとどうでしょうか。」

‘韻犬らいの基準
10倍以上厳しい基準
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下記サイトにヒントがあります。
タブレット先生と宝探し|タブレット先生の「福島の今」

ぜひ答えの番号とともにメッセージも添えてプレゼントに御応募ください。また今回の感想やご紹介した川内村の皆さんへの応援メッセージもお待ちしています。頂いた応援メッセージの一部は、復興庁の〔Hand in Handレポート〕でも、個人情報を伏せてご紹介させて頂きます。是非たくさんのエールをお待ちしています。

今回の取材の様子は、動画でもご覧頂けます。是非ご覧ください!

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次週の「Hand in Hand」、シリーズ「あれから10年、復興が進む福島を行く〜南相馬を再びサーフィンの町に!」と題してお送りします。じつは国内有数のサーフスポットである南相馬市の海の魅力、そしてそこに生きる、あるベテランサーファーの言葉をお届けします。ぜひ次回も聴いてください。

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