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21.08.26
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福島フロンティアーズ〜南相馬で乗馬を楽しむ。Horse Value 神瑛一郎さん


全国各地の災害被災地の「今」と、その土地に暮らす人たちの取り組みや、地域の魅力をお伝えしていくプログラム、「Hand in Hand」。今回のテーマは、

「福島フロンティアーズ〜南相馬で乗馬を楽しむ。Horse Value 神瑛一郎さん」


【浜辺で乗馬!の爽快感をレポート〜取材のダイジェスト動画はこちら】
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震災を経て、Uターン・Iターンで福島県に拠点を移した「移住者」たちの、夢の実現へ向けた取り組み、新たなチャレンジにスポットを当てる、シリーズ企画、「福島フロンティアーズ」。

番組冒頭の波打ち際で乗馬を楽しむ様子、これは福島県南相馬市、烏崎海岸という、広い砂浜でのもの。いまこの海岸や市街地などで、南相馬ならではの町の財産、「馬」を活用して、若い移住者が面白いチャレンジを始めています。名前は、「Horse Value」。Horse=「馬」、Value=「価値・値打ち」という2つの言葉を組み合わせて、“馬の社会価値を高める”というコンセプトの事業ということ。

そもそも南相馬市や相馬市などの相馬地方は、人と馬が非常に近い地域特性があります。それは、相馬地方で受け継がれる国の無形文化財で1000年以上の歴史を持つ、「相馬野馬追」が開催されるということ。





相馬野馬追は、甲冑を着た武士たちが数百騎の騎馬隊となって町を練り歩き、甲冑競馬や、神旗争奪戦など、その馬術を披露する夏の風物詩。なのでこの町には野馬追のために馬を飼っている住人がたくさんいて、犬を散歩させるように馬が街なかを歩く風景が日常のものとなっています。毎年20万人以上が訪れる一大行事の相馬野馬追ですが、コロナ禍で各地の祭事が中止となるなか、規模を縮小しながらも開催されました。東日本大震災のあった2011年にも開催されたほど、地域にとって大切なものなのです。

そんな南相馬市で、「馬」を活用した新しいビジネスへ挑戦しているのが、Horse Value代表、神瑛一郎さん。まだ26歳の若き移住者です。


今回そんな神さんと共に取材に参加してくれたのは、神さんの相棒「ワタリセイユウ」。愛称は「ワタリン」。北海道生まれのサラブレッド、芦毛の牡馬、8歳で、去年競走馬を引退、南相馬へやってきました。ワタリンもIターンです。

◆◆

「『ホースバリュー』というのは、一般社団法人 Horse Value。馬にまつわるビジネスをしていまして、代表的なのが馬を使った観光の事業です。2種類あります。1つ目は「トレッキング」。海を歩くものと森の中を歩くのがあります。2つ目は「小高うまさんぽ」というもので、実際に小高の街を馬に乗って道路や神社の近くを歩くというものです。

―――反響は?

もちろんコロナの影響はあるんですが、ありがたいことに色々なメディアの方々に取材して頂いて、けっこうご予約を頂いています。

―――神さんはここで生まれ育ったのかなと思うのですが、違うんですよね。ご出身は?

僕は、東京都新宿区です。南相馬へ来たのは、色々なご縁があったんですけど、端的に言うと、馬を使って新しいチャレンジがしやすいなと思ったからです。相馬の野馬追という伝統的なお祭りが地域的に根付いていて、市民の方の馬への理解がありつつ、ただ伝統行事では参加者数が減ったりとか、馬の事をよく知らないという市民の方も多いので、これは一つの課題であり、同時にチャンスだなと思ったので、馬で何か新しいことをするなら南相馬だと。それがきっかけです。

―――東京にいらっしゃった時も、馬と関わりがあったんですか?

僕は乗馬を小学校6年生から始めたんですけど、大学の時に障害馬術というバーを飛び越える競技をずっとしていて。そのまま就職活動もしたんですが、あまり面白味が無いなと思っちゃって内定を辞退して、1年間ドイツに行って、ドイツで馬術の仕事をしていましたね。そこから帰ってきて乗馬クラブに勤めて、そこからフリーで馬の調教をしたりとかして、南相馬にご縁があって来たという感じです。来たのは震災後の2019年12月。南相馬市には代々馬をお家で飼っている方がいらっしゃるんです。南相馬市の人口が大体5万人と言われていて、馬を飼われている方は関係者含め、大体600名くらい。相馬の野馬追は、1070年くらい続いているお祭りですので、代々家で飼われている方がいて、野馬追の時期になると街の中を馬が歩いて練習している風景が見られるという、人と馬との関わり深い感じの町なんです。

―――移住して、馬で生計を立てていこうという魅力はどこにあったんですか?

やっぱり僕が馬を好きだからなんですけど。馬を使って事業を通じて、新しい価値を提供したいなという想いがずっとあったので。だったら移住した方がいいのかなと思って。移住して2年ですが楽しいです。大変なことは多いですけど、それも含めて楽しいですね。」


相馬野馬追の町として知られる福島県南相馬市で、馬を活用した新たなビジネスを展開する、Horse Value代表の神瑛一郎さん。神さんが南相馬に移住してきたのは2019年のこと。原発事故により一部の地区に出ていた避難指示もすでに解除されていましたが、住民の数は、今なお震災前より1万人以上少ないままです。ただ、その一方で南相馬では、神さんのように移住を選択する若者も増えているといいます。なぜなのか。これは震災を経た福島、南相馬が、若い人たちが「チャレンジしやすい環境」を整えてきたことが、一つの理由のようです。

南相馬市には、市の創業者支援事業「ゆめサポート南相馬」や、官民が一体となって事業創出を支援する「Next Commons Lab 南相馬」など、起業支援プロジェクトが充実しています。「Next Commons Lab 南相馬」に協力する、小高区の「小高ワーカーズベース」は、「地域の抱える100の課題を解決する100のビジネスを立ち上げる」ことを目的に2014年に設立。これまで15の事業が立ち上げられ、運営するコワーキングスペース、ゲストハウスの利用者は増え続け、現在は手狭になるほどの人気ぶり。「Horse Value」もここを拠点に立ち上げられた事業の一つです。

挑戦しやすい風土が震災後に築かれ、同じような志を持った人たちが支えあう環境が、南相馬市にはあると神さんは言います。

◆◆

「南相馬の魅力に関しては、やっぱり馬を使って何かすることに皆さんが前向きということですね。普通に考えて、こうやって“公衆の浜辺で馬を使った事業をしていいですか”とか“街なかで馬を歩かせる事業をしていいですか”、なんてなかなかOKくれる人がいないんですけど、“南相馬は馬の街だからね”って言って応援してくれるので。そこがすごいこの街の魅力だなと思います。僕は、「Next Commons Lab 南相馬」という、起業家を育成、支援をするプログラムを利用してこっちにきているんですが、そこではもともと南相馬の地元の方が実際に事業を起こしていて、その方がメンターとなって、色々な支援をしてくださっているというのがあって。僕は小高区なんですが、小高は起業家をバックアップするというか、何か新しいことをすることに関して、チャレンジしやすい環境ではありますね。僕以外にも小高で酒蔵を作っている若者がいたり、街の近所の困りごとをITを使って解決している方がいたりとか、アロマセラピストが移住してきて地域の方にアロマの施術をしたりとか、けっこう南相馬に無かった事業とかそういったリソースを使ってチャレンジしているという方が実際いらっしゃるので。やっぱりチャレンジはスゴイしやすい場所だなっていうのは思います。僕の目標は馬を通じて事業を作り上げて、そこで、もっと人と馬が身近になれるような、そういった社会を作りたいんですね。雇用を生んだり新しい事業をして、馬っていう価値をもっと付加価値を付けたりとか。

―――移住を考えている方に、メッセージはありますか?

すごいざっくりしているんですけど、本当に住みやすい街だと思います。というのは僕みたいに起業して新しいことにチャレンジするという方もそうですし、そうでなくても、南相馬市は震災というイメージはあると思いますが、一つの街として僕はとても住みやすいと思いますので、移住を検討している方は、まずは気軽に来て頂けたらいいなと思います。その頃には僕ももう少し雇用できるように頑張るので。」




〜めちゃめちゃ楽しかったです!乗馬ありがとうございました。やっぱり海での乗馬って、私、初めてですけど、なんだか違いますね。解放感というか。絵本の中に入ったような気持ちになりました!!〜

そんな風に乗馬の感想を話していた万里恵さん。あいにくの曇り空でしたけど、これが快晴の下であれば言葉に出来ない爽快感だったのではないでしょうか。

南相馬の市街地や神社を歩く「小高うまさんぽ」は30分で大人4400円、「トレッキング」は1回約1時間で、烏崎海岸が大人1万5000円、馬事公苑が1万1000円。ホームページで予約できます。

Horse Value


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ご希望の方は、まず動画をご覧になってキーワードをチェックしてください。動画の中で、“神さんの一番大切にしていることは?”という質問をしていますが、その答えが、キーワードです。このキーワードを書いて、番組ホームページのメールフォームからご応募ください。

【取材のダイジェスト動画はこちら】
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