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21.12.30
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気仙沼のスーパーヒーロー 漁師さんに出会う旅



2022年の「気仙沼漁師カレンダー」からスタートした今週のHand in Handは、NHK朝の連ドラ『おかえりモネ』の舞台としても注目を集めた宮城県気仙沼からのレポートです。


気仙沼には、漁師さんの生き様をリスペクトし、「日本一漁師さんを大切にする町にしたい」と気仙沼の漁業の魅力を発信し続ける『気仙沼つばき会』という女性の会があります。「気仙沼漁師カレンダー」、「市場で朝めし。」、その他、漁師にスポットをあててPR活動を続けています。
中でも、震災後に始めた『出船おくり』が注目を集めています。気仙沼つばき会副会長の小野寺紀子さんに伺いました。



「つばき会はもともと旅館の女将さんの会で、おもてなしを考える会として震災前からやっていました。気仙沼は遠洋マグロ船の基地なので、遠洋マグロ船が1年航海に行くときに家族や関係者が「いってらっしゃい」って見送る「出船おくり」があって。私が小さい頃は船員全員が日本人だから、1人に10人の家族×20人乗ってたら200人の出船おくりだったけど、今は日本人が6人でほかは全員インドネシア人とかなので、出船おくり自体が寂しい感じになったところに、震災があって。私たちは気仙沼を復興させるには何が重要かって考えた時に、やっぱり漁業なんだよねって。魚を獲ってくる人を一番リスペクトするような町にしたいって思い「日本一漁師さんを大切にする町にしたい」って思い活動しています。それで大漁旗の「福来旗」を震災後に作って見送りに来た人たちに貸し出しして見送るということからはじまり、今はホテルのロビーに出船の情報が案内されるようになったので観光客の方と一緒に見送っています。観光の人たちも、全く知らない人たちなんだけど、私たちの「元気で行ってきてね」という見送る姿と見送られる船員たちの一生懸命手を振る姿を見ているだけで、すごいキュンキュンして泣いている人もいるの。「なんか全然知らない人たちだけど涙が止まらない」って人が結構いて。」

―――年に何回くらい出船おくりあるのですか?

「結構ありますよ。1月だったら今一番岸壁に船がいて1〜2ヶ月間休んだらまた出航するので。だいたい大安の日と先勝の日を見て出ますね。」

「出船おくり」、参加してみたいという方は、地元新聞、三陸新報の「漁業通信」というコーナーをチェック。または気仙沼観光協会のホームページにもイベント情報のコーナーで掲載されています。

気仙沼観光協会(イベント情報)




気仙沼で漁師さんに出会う、また話しかけるチャンスの場となるのが小野寺紀子さんが代表をつとめる魚市場前にある「鶴亀食堂」です。

「魚市場前の鶴亀食堂は、漁師さんが朝から飲んでいます。彼らからすると魚釣るのが仕事で、水揚げが片付け。そのあとのアフター5が、朝6時7時から飲むこと。それで仕事あがりなんです。“何釣ったんですか?”ってぜひ話しかけてみてください!喜びますよ〜!」

魚市場前食堂「鶴亀食堂」


気仙沼つばき会。なんと3月には、とんでもない企画を立てています!それが、『おかえり寄席気仙沼 志の輔独演会』です!

「3月12日13日、つばき会主催で立川志の輔さんの落語会をします。新しくできた公民館で。311は鎮魂で静かに。12日13日は私たちも元気に前に進んでいるので、寄せで元気をもらい、アハハと笑おうと。それで「おかえり寄席」って名前にしました。この2年コロナ禍で来られないお客さんがたくさんいたので、「お帰り」っていっぱい言いたいんです。」

「また12日からは気仙沼市内の飲食店で夜はバルをやります。13日の朝はマルシェがあります。つばき会の若手「リトルカメリア」たちが2ヶ月に1度気仙沼の港でマルシェをやっていて、13日もあります。12日は寄席見て、夜バルに行って、泊まる。翌朝13日はマルシェで買い物。あと気仙沼は夜景がいいのよ〜。小野寺紀子の夜ツアーにお連れしたい!」

『おかえり寄席気仙沼 志の輔独演会』は2022年1月5日、チケット発売です。
詳しくは気仙沼観光協会のサイトをご覧ください。気仙沼の宿を押さえることもお忘れなく!


来週のHand in Handも、引き続き気仙沼からのレポートです。震災直後にボランティアがきっかけでそのまま移住して11年目。地元の若者と町づくりに取り組む、ある移住者のお話をお伝えします。

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