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23.09.15
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台風7号の被害を受けた、鳥取県の三朝温泉を訪ねて

(囲いも脱衣所も流された河原風呂)
鳥取県では、わずか1日で平年の8月1か月分の3倍近くという記録的な大雨をもたらした台風7号は、県内各地に大きな被害をもたらしましたが、一方、被害は限定的で、すぐに復旧・営業再開したところもあります。そのひとつが今回取材した「三朝温泉」。

鳥取県有数の温泉街で、街の中央には「河原風呂」という、文字通り、河川敷に石を積んで作った露天風呂があります。すぐ横は川のせせらぎ。おもむきのあるお風呂。街のシンボルです。

今回の台風では、この河原風呂が増水による被害を受け、メディアはその様子を大きく報じたのですが、温泉街全体としては、被害は大きくなかったと言います。

三朝温泉旅館協同組合事務局長、中川隼さんにお話を伺いました。

◆◆

「当日、この場所自体は大雨は降っていませんでした。ただ川の様子がいつもと違って、土砂水というか茶色い水が増えてきているなというのはあって。一応、台風が来るということで『河原風呂』の壁はあらかじめ撤去していたんですが、そこまで水かさが増えるとは想定しておらず、いつのまにか入れない状況に。目線でいうと河原風呂から自分の身長を超えるくらいまでは水位が増えていて、屋根もいつのまにか流されていて。“いつ決壊するのか”とも一瞬思いましたが、一旦そこから(水の)上昇は落ち着いたんですが、今度は雨がどんどん振り始めて外に出るのも危険な状況になって。この温泉街の旅館も川の水位とほとんど同じくらいになっちゃうので、側溝から水が溢れてきて。でも旅館によっては100名以上のお客さんがいたんですが避難は必要ない状況でした。浸水があった旅館だけは浸水していない旅館に振り替えしたところはありましたが、大きな混乱はありませんでした。

旅館はボイラー室が地下にあるので浸水しちゃったり、20軒ちかい旅館が、雨漏りなど軽微なものも含めて被害を受けました。ただ2年前にも(豪雨による被害が)あったので、“そのときよりはマシかな”という声のほうが多かったです。その経験があったので、ある程度は対応ができたのかな、というところもありました。

温泉街の旅館は、概ね3日後には通常営業を再開しているので、報道があったほどの被害は無かったです。とくに河原風呂の報道が多かったので、“もう駄目じゃないか”と思われてキャンセルが多くありました。その後も予約は鈍くなってきてしまっていて、せっかく繁忙期の真っ只中だったので残念でした。ただ鳥取県としても三朝温泉としても、そういう風評を払拭するためにいろんなキャンペーンを打ち出そうとしているので、そういうものを活用して、お客様にはたくさん来ていただきたいです。

なんなら川は雑草などがどこかへ行っちゃったので川幅が広がってきれいになったので、きれいな川をご覧頂いて楽しんでいただければなと思います。『河原風呂』も三朝のシンボル、復興のシンボルとして発信していきたいです。

三朝は“三度、朝を迎えると元気になる”と言われている名湯。ラジウム温泉の弱放射能泉の線量が世界屈指、体の中から元気になる、免疫力が上がるので、湯治で来られるお客様も多く、観光旅館もたくさんあっていろんな楽しみ方ができたり、自然を感じられたり。国宝に認定された「三徳山投入堂」や、古き良き昭和っぽい町並みもあるので、ぜひ見に来て頂きたいですね。」


(9月5日に予定を前倒しで再開した河原風呂)
現在、三朝温泉はすべての旅館が通常営業。そして注目された「河原風呂」も急ピッチで工事が進み、先週5日、前倒しで復活を果たしています。

中川さんによると、実際、台風のあとの1100人もの宿泊キャンセルが出たそうです。その後も予約が鈍くなったり影響は残り、秋の行楽シーズンを迎えてこうした“風評被害”をどう止めるかが課題となっています。

三朝温泉では、宿泊客に町で使えるクーポンを配布したり、県も宿泊費の割引キャンペーンやSNSを使ったプレゼント企画などを実施しています。詳しくは、三朝温泉公式サイトをご覧ください。

“世界屈指のラジウム温泉”、身体の中から健康になるという三朝の湯、秋の行楽にいかがでしょうか。今は白いか美味しいです。冬にはカニも待っています!

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