photo
25.08.08
ツイッター
LINEでシェアするボタン

ミラーボールがまわる宿!? 蔵がクラブに!? 古民家宿「土とDISCO」


2024年1月の能登半島地震と9月の能登半島豪雨の影響で、半島の北部「奥能登」では宿泊施設が減少。これが観光の大きなブレーキとなっています。そんな中、番組スタッフが能登空港の近く、石川県能登町で、ユニークな宿を見つけました!
宿の名前は「古民家宿 土とDISCO」。築100年以上の古民家を利用した農家民泊です。



リビングにはDJセットとミラーボール!

「リビングにはミラーボールとDJブースが備えてありまして。ご飯を食べ終わって、お好きな方はレコードを流してもらったり、主人がDJをするので、DJをしながらお酒を呑んだり。わたしがもともとダンサーなので、友達がきたら一緒に踊ったり。そういうコンセプトの宿なんで(笑)」

宿を切り盛りするのは30代の女性、サナさんです。

「大学生のころから宿をやりたくて。海外でバックパッカーをしているときにクラブとかパーティにも行きまくって、そこで出会う人たちと楽しい時間を過ごすうちに、自分もこういう場をつくりたいなという思いが浮かんで。いろんな人がごちゃまぜになることがすごく面白いなあと。あと、自然がすごく好きで、“自然と音楽”が自分のなかのキーワードだなと思って“あ、田舎じゃない?”と思い、探しているときに、地元金沢に目が向いて。

自分は金沢出身だけど、能登のことは全然知らなくて。とりあえず能登に来て、泊まった宿がここだったんです。この家の前の持ち主が民宿をされていて、女将さんに“わたし民宿をやりたいんですよね…”と話したら、“サナさん、ここを継ぎませんか?”と言われて。“えっっ…”と驚いたけど、最終的にこの物件がとてもよかったので、ここに決めて、前の民宿を継ぐ形になりました。




能登の里山の豊かな自然のなかで、性別や肩書、国籍を超えて「音楽とお酒に浸れる宿」。それが「土とDISCO」です。宿をオープンしたのは2023年9月。でもその4か月後に能登半島地震が起こりました。


「蔵の壁が地震で全部壊れたのを見て、なんかしたいという思いがわいてきて。そんなとき、近所に住むダンサーの方から“この地区で音楽を聞くためのスピーカーを置く場所が欲しい」という話を聞いて。“うちの蔵に置いてみる?”と、知り合いのプロのPAさんに頼んで、蔵にスピーカーを持ち込んで設置したら、むちゃくちゃ音がよくて。

“なにこれクラブじゃん!蔵にクラブってやばくない!?どうする?”
“蔵に部活の部で、蔵部、やっちゃう!?”

ということで、田舎にぽつんと「土とDISCO 蔵部」というのを企画して。今年4月にオープニングパーティを開いたら、100人以上が参加してくれて、8月末に2回目をやる予定です。“田舎とか関係ねえ!”“むしろ田舎でやることがかっこいい!”蔵でみんなめちゃくちゃ頭を振ってるみたいな(笑)。

復興とかボランティアはちょっと、という方でも、なんか能登に面白いものがあるよ、ということで興味を持ってもらって、うちに来てもらって、地元の人と一緒に踊って。その交流が能登の長期的な復興につながるんじゃないかなと。何年後になるかわからないけど、蔵部に外タレを呼んで、“田舎に変なクラブがある!”みたいな感じで、面白くしたいなと思っています」



「復興を応援したいから能登へ行く」ではなく、「この宿なんか面白そう!」「このクラブイベントに参加したい!」そんな気持ちで気軽に能登を訪れてほしい。それがサナさんの願いです。


「土とDISCO 蔵部」は2025年8月30日(土)に開催。オープンは15時から。
詳しくは「土とDISCO」のHPSNSでチェックしてください。

(※写真はお店のサイトから)

<能登・輪島の美味しいおまけ>
「土とDISCO」から車で数分のところにあるジェラートショップ「MALGA GELATO(マルガー・ジェラート)」。里山の田んぼのなかにぽつんとたたずむ小さなお店ですが、能登町出身の柴野大造さんが奥能登産のミルクでつくるこだわりの本格ジェラートを目指して、客足が途絶えることはありません。なかでも「グランピスタチオ」は国際的なコンテストで賞に輝いた逸品。ピスタチオのコクとミルクの優しい甘さがくせになります。通販でも購入可能。

プレゼントの応募 感想・応援はコチラから
オンエアレポート一覧へ戻る
Top