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26.02.13
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能登に来る人の“目印”になりたい!「能登shirushi」


石川県能登町の小木港は日本三大イカ釣り漁港の一つ。その港の目の前に、去年7月、居酒屋「能登shirushi」がオープンしました。店主は金沢出身の細野涼介さんです。東京の飲食店で一緒に働いていた菜月さんとともにお店を切り盛りしています。お二人は能登に来てから結婚しました。


涼介さん)東京の飲食店で働いていたんですけど、独立しよう!と思い、金沢で物件を探していたんです。そのタイミングで地震があって。そのときにふと「能登で店をやるのはどうだろう?」と思って、能登で物件を探し始めたんです。被災地だけど、能登でやるほうが、地元の人にとっても外から来る人にとってもいいのかなと思って。

あとロケーションがめちゃくちゃよくて、店の目の前が港で、100トン級のイカ釣り漁船が目の前にとまるんですよ。(この時期は)まだ船が帰ってきていないんですけど、帰ってきたらそこにイカ釣り漁船が4隻くらい並ぶんです。日本全国を探しても、このロケーションで居酒屋があるところって、ほかにないんじゃないかなというくらいの最高のロケーション。夏はざぶんと海に飛び込むこともできる。そこがすごくいいなあと思って、ここに決めました。


店ともう一つの僕の目標は「移住者を増やしたい」ということ。店がまずそのフックとして能登に来てもらうきっかけになればと考えているんです。自分がこちらに移住してみてわかったんですが、移住者が意外と多いんですよ。町の人がいいんですよね。おせっかいなくらいいい人が多い。できれば、移住してくる人が増えて、地震でここを離れざるを得なかった人たちも能登が盛り上がってくると、「もうあっち戻っちゃう?」となるのが、僕たち 飲食をやってる人にしかできないことなんじゃないかなと。

ちっちゃいエネルギーの集まりみたいなのがここにはある気がするんです。なので、能登を好きになった外の人を入れて、楽しくやるのが一番いいのかなと。その一人目が神奈川県出身の奥さん、菜月。なっちゃんなっちゃんとみんなに呼ばれています。


気になる「能登shirushi」のメニューを少しご紹介します。「香箱蟹土鍋ごはん」「出汁で食べる能登牛」「牡蠣のグラコロ」「白子ポン酢」「加賀れんこん天ぷら」などなど。極めつけは「なっちゃんのぬか漬け」。まさにお酒が進むお料理ばかりです。でも、「能登shirushi」が目指すのは、美味しさだけじゃないんです。


コンセプトは泊まれる飲食店。店舗から徒歩1分のところに家を一軒購入したので、そこを住居兼宿泊の民泊にリノベして、今年の春オープンで民泊にしようと思っています。能登に宿を増やしたいと思っているので、空き家を活用できないかとも考えています。地域のおじいちゃんおばあちゃんも人が来るとうれしそうなので、民泊申請をして、旅行者と楽しく交流できるようにできないかなと。

この小木という町が「民泊がたくさんある町」になればいいなと思うんです。居酒屋「能登shirushi」を目指してきてくれたら、絶対どこかに泊まれる、そんなかたちを2〜3年後につくっていけたらと考えています。あと、一棟まるごと貸し出せるラグジュアリーな宿というのもつくりたいと計画を進めています。

―なんでそんなに夢が拡がっちゃってるんですか?

金沢でやることをためらっていた理由が、家賃が高くて東京とあまり変わらなくなってきたからなんです。こっちでゼロから始めたほうが面白いんじゃないかとなりまして。街づくりというか、小木湾に店ができて人が集まって、盛り上がっていくのを見ながら歳をとっていくほうが、日々家賃に追われながら料理をするよりいいんじゃないかなと思ったんです。「能登はなにもない、なにもないけど全部ある」という言葉があるそうなんですけど、ほんとにコンビニもなければ娯楽もないですけど、やろうと思えばなんでもつくれる状態。お店も宿も観光やアクティビティも。目の前の海でSUPやろう!となれば本当にできる。ここはやりたいことが叶えられる土地だと思うんです。


能登shirushi」というお店の名前には、“能登に来る人の目印になりたい”という想いが込められているそうです。「首都圏からもどんどん遊びに来てほしい!」という細野さん。港を中心に少しずつ人や灯りが増えていく…、そんな未来が目に浮かびます!

能登shirushi


<能登のおまけ情報>


能登shirushi」から車で5分ほどのところにあるのが、国指定史跡「真脇遺跡」です。「真脇遺跡縄文館」の展示室には、出土品の土器やイカの骨などが並び、縄文人の暮らしの一端を観ることができます。また出土された巨大な柱の列「環状木柱列」も展示されていて、当時の様子を再現したレプリカも公園内にそびえています。どのような構造で、なんのために建てられたのか、いまも多くの謎に包まれる真脇遺跡の環状木柱列。能登町を訪ねたらぜひ足を運びたい、おすすめスポットのひとつです。

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