STAR STORY
未来の自分もこの星空を
R.N なめこ白文鳥
ある春の夜、私は学校の天文部の活動で、仲間たちと一緒に観測会を開いていました。そのとき、幼い頃の記憶がふっとよみがえりました。小学生のころ、家族でキャンプに行った山奥のキャンプ場。父がポインターを片手に、「あれが北斗七星だよ」と指差しながら教えてくれたのを覚えています。その夜の記憶から、あの頃の自分が心の中で「いつか星に触れたい」と願っていたことを思い出しました。夜空はただ静かにそこにあるだけで、私たちにとってかけがえのない時間と記憶を作り出してくれます。次に流星群が来る夜も、私はきっとこの空の下にいるでしょう。いつか未来の自分が、またこの星空を見上げるとき、この夜の記憶が心の片隅で輝き続けることを信じています。