LIVE REPORT

放送日時:2010年11月27日[土]
ゲスト:小野リサ

Information

ブラジル・サンパウロ生まれ。10歳までの幼少時代をブラジルで過ごし、15歳からギターを弾きながら歌い始める。1989年CDデビュー。ナチュラルな歌声、リズミカルなギター、チャーミングな笑顔で瞬く間にボサノヴァを日本中に広める。アントニオ・カルロス・ジョビンやジャズ・サンバの巨匠ジョアン・ドナードら著名なアーティストとの共演や、ニューヨークやブラジル、アジアなどでの海外公演も積極的に行っている。1999年に発表したアルバム「DREAM/ドリーム」が20万枚を越えるヒットを記録。以降、日本におけるボサノヴァの第一人者としてその地位を不動のものとしている。

「小野リサ Official site-onolisa.com」
http://www.onolisa.com/


 COMPLETE BEST
「COMPLETE BEST」
税込¥3,800

小野リサ 写真

LIVEレポート

11月最後の週末。
東京は銀杏が黄金色へと衣替えし、木々は暖色系の葉に色づいています。
冬支度が少しずつ始まってはいるものの、どこかまだ温かさを感じる土曜日の午後。
KIRIN BEER “Good Luck” LIVEにお迎えしたのは 小野リサさん。
言わずと知れた、日本におけるボサノヴァの第一人者です。
今回はブラジルの風だけではなく、世界各地の音楽をボサノヴァのアレンジに乗せて届けてくれました。
それはまさに、音楽の世界旅行に出かけたような気分。
そしてその旅は、どれもが心に優しく、体を軽くしてくれた1時間でした。


さて、気になるライブの編成は ギター1本の “弾き語り”
小野さん自身も久しぶりという、たった1人でのライブを、
「ジョアン・ジルベルトのように歌えたらと思っています。」と話してくれました。


ボサノヴァのギター奏法を生み出したのは、ジョアン・ジルベルト。
彼が現れたことによってブラジル音楽がガラっと変化したこと。
当時の音楽家たちはその新たなジャンルに驚いたこと。
たくさんの打楽器隊で奏でられるカーニバルのサンバに洗練を加えたことで、ボサノヴァが誕生したこと。
小野リサさんはライブの合間に、ボサノヴァについて、曲について、少しずつ触れてくれました。


まずは、
“私はいつもいつも夢を見ている”という「Vivo Sonhando」
ボサノヴァのスタンダードナンバー「Garota de Ipanema」
元々、アントニオ・カルロス・ジョビンはイパネマのみんなが歌える 街の歌にしようと作ったそうです。
それが、こうして世界中の人に親しまれるようになり、とても嬉しいと語っていたのだとか。
また “クエン クエン”とうアヒルの鳴き声が可愛らしかった「O Pato」
ボサノヴァの代表曲「Samba de Uma Nota So」
と、ライブパート1ではブラジルを旅してきました。


続いてライブパート2では、中国から出発し、インドネシア、イタリアへ。
小野さんが初めて台湾を訪れたのは今から10年前。
お父様が台南生まれということもあり、小野さん自身はとても懐かしい気持ちになったそうです。
それは南国という点で、ブラジルと近い部分も感じだとか。
そして10年の間に何度もアジアを訪れ、たくさんの音楽に触れ、アルバム「ASIA」が制作されました。
その中から披露してくれたのは、「夜来香」「Bengawan Solo」
たとえアジアの名曲でも、小野さんの魔法にかかれば、ボサノヴァがフンワリと香り更に心地いいものに。
ブラジルのマルシャというゆっくりとしたマーチのリズムも合わさって、
「小野リサ」 meets 「ASIA」が確立されていました。


気づけば、アジアを周遊した旅は、ぐるっとヨーロッパ イタリアへ。
“忘れないで”という「Non Dimenticar」
“あなたを心の中にずっとしまっておきます”という「More」


どんな国の音楽であっても、言語であっても、必ず穏やかな空気が漂う。
そしてその空気はいつだって誰にでも優しいのです。


通常、「歌う」という表現が当たり前ですが、
小野リサさんの場合は「歌う」というよりも「話している」という感覚。
例えば、「物語を読んでいる」「ラブレターを読んでいる」「友達とお喋りしている」
そんな日常の会話が聞こえてきそうな歌い方が、小野リサさんの魅力なのだと感じました。
だからこそ、ボサノヴァを愛する小野さんの音楽は、私たちの身近になったのかもしれません。


ラストのパートでは、ジャズのスタンダードナンバーをボサノヴァ・サンバ風にアレンジしたという「Undecided」「Goody Goody」
最後の曲は、“こんな素敵な時期ですから” と「White Christmas」でKIRIN BEER “Good Luck” LIVEは幕を閉じました。


スタジオイリスに集まってくださったお客さんも、静かな空間で贅沢な時間を堪能した様子。
そして、「来年も素敵な年になるように。サウジ!」
と、小野さんらしい乾杯に、オーディエンスも和やかにキリンラガーを囲んでいました。


さぁ、「LISA ONO Winter Bossa Tour 2010」はまだ続きます。
スケジュールはこちらにて。チェックしてくださいね。
http://www.onolisa.com/schedule.html

小野リサさん、素敵なライブを本当にありがとうございました!


☆ライブ後、少しお話を伺う事が出来たのでその模様はこちらにて☆
http://naoco.me/
ライブの様子

Set List

  • 1.Vivo Sonhando
  • 2.Garota de Ipanema
  • 3.O Pato
  • 4.Samba de Uma Nota So
  • 5.夜来香
  • 6.Ben gawan Solo
  • 7.Non Dimenticar
  • 8.More
  • 9.Undecided
  • 10.Goody Goody
  • 11.White Christmas
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