LIVE REPORT

放送日時:2017年8月12日[土]
ゲスト:小曽根真

Information

1983年にバークリー音楽大学ジャズ作・編曲科を首席で卒業。同年カーネギーホールにてリサイタルを開き、米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、
アルバム「OZONE」で全世界デビュー。2003年にグラミー賞にノミネート。以来、ゲイリー・バートン、チック・コリア、パキート・デリヴェラ、ブランフォード・マルサリスなど
トップアーティストとともに、レコーディングやツアーを行うなど、最前線のジャズシーンで国際的に活躍。

近年はクラシックにも取り組み、国内外の主要オーケストラと、バーンスタイン、モーツァルト、ラフマニノフ、プロコフィエフなどの協奏曲で共演を重ね、「比類のない演奏で、観客は魅了され大絶賛した」(北独ハノーファー新聞)など高い評価を得ている。
10年、ショパン生誕200年を記念したアルバム「ロード・トゥ・ショパン」を発表し同名の全国ツアーを成功させ、ポーランド政府より「ショパン・パスポート」を授与される。
13年6月にはヴィブラフォン奏者ゲイリー・バートンとのデュオ・アルバム「Time Thread」をリリース、全国ツアーを展開。

14年2月にはアラン・ギルバート指揮ニューヨーク・フィルハーモニックのアジアツアーに初の日本人ジャズピアニストとして抜擢され、その後本拠地であるエイブリー・フィッシャー・ホール(ニューヨーク)での特別公演への出演が急遽決定、現地では満員の聴衆に迎えられ、ニューヨーク・タイムズ紙をはじめ多くのメディアでその成功が絶賛された。
同年、サンフランシスコ交響楽団にも招かれている。

また、自身のビックバンドNo Name Horses が結成10周年を迎え、新譜「Road」をリリース、9月には同タイトルの全国ツアーを行った。
15年には、デイヴ・ウェックル/トム・ケネディ/ゲイリー・ミークとカルテットを組み、米国、欧州及び日本各地でのツアーを催行。2016年5月には、チック・コリアとの日本で初の全国デュオ・ツアーを成功させ話題となった。

2017年は、演奏活動引退を表明しているゲイリー・バートンとのデュオで3月にアメリカ・ツアー、5~6月にかけて日本ツアーを実施。各地で感動を巻き起こした。
11年より国立音楽大学(演奏学科ジャズ専修)教授に就任し、15年には「Jazz Festival at Conservatory 2015」を立ち上げるなど、次世代のジャズ演奏家の指導、育成にもあたる。
また、ユニバーサルミュージックと専属契約を結び、約40タイトルにのぼるCDをリリースしており、TV番組のサウンドトラックや映画、舞台音楽を手がけるなどマルチな才能で幅広く活躍。平成25年度文部科学大臣賞を受賞。

“小曽根真
小曽根真 THE TRIO
「ディメンションズ」
\3,240(税込)


■LIVE
小曽根 真 THE TRIO <Billboard Live OSAKA>
9月5日(火)・6日(水)

小曽根 真 THE TRIO <KUMAMOTO JAZZ 2017>
9月7日(木)
熊本県立劇場コンサートホール

小曽根 真 THE TRIO <BLUE NOTE TOKYO>
9月8日(金)・9日(土)・12日(火)・13日(水)

小曽根 真 THE TRIO <いわてJAZZ2017>
9月10日(日)
岩手県民会館 大ホール

※その他、詳しい日程・情報はオフィシャルページをご確認ください。

「小曽根真 Makoto Ozone Official Website」
http://makotoozone.com/

小曽根真 写真

LIVEレポート

ライブの様子

三連休の中日、お盆休みに
全国各地、旅先で聴いてくださった方もいらっしゃったでしょうか。


お盆休みの日に、
素敵な時間を届けてくださったのは
ピアニストの小曽根真さん。

ライブ前に
『ピアノとの相性が大切なんだ』と教えてくださいました。

小曽根さんはピアノと会話するように
2人で1つの音を作り上げているような
そんな空間でした。
音に感情があるように
小曽根さんの奏でる音色はとても立体的で
生きていました。

ライブパート1
静けさの中にポロンと舞い降りるように響いたピアノの音色。
白雪姫の挿入歌としても有名な『Someday My Prince Will Come』
優雅で気品のある音が心に浸透していきました。
ピアノを弾きながら息で歌うように、
小曽根さんのかすかな息の音が聞こえてきました。

「魔法使いが見えると嬉しい」と一言おっしゃって始まった『My Witch's Blue』
どこで魔法使いが出てくるんだろう、、、と
ワクワクしていました。
神秘的な音色でドラマチック。
小曽根さんの右足はペダル、左足はリズムをとって。
後半はワルツからジャズに変わって。
魔法使いがお茶目にほうきに乗って飛んでいくのが見えました!
最後は勢い良く鍵盤から両手を離して、拍手に包まれました。
お客さんの方を見て微笑む小曽根さん。

ライブの様子

ライブパート2は
ニューアルバムから『Flores do Lirio』。
日本語でゆりの花という意味なんだそう。
一曲ごとに小曽根さんが一言お話してくださり、その曲のヒントや入口を作ってくださるので、曲の始まりがたまらなく楽しみになります。
強く美しい旋律で音が動いて飛んでいくよう。

そして次の曲の前で小曽根さんの表情が変わりました。
鍵盤に顔を近づけて目をつむって、1つ深呼吸。
柔らかく始まったのが『Corcovado(Quiet Nights of Quiet Stars)』
なんて立体的な音。
音の響きとその余韻が美しくスタジオの中に広がります。

CM中にお客さんと会話を楽しむ小曽根さん。
お客さんも笑顔です。
「日本語で優柔不断という意味です」と『Wishy Washy』を披露。
心の迷いを表すような少しの間。
軽やかになった後にまた間があってテンポが変わる。思わぬ展開に引き込まれていきました。
思わず息を呑むような緊張感もあって、
聴いていて、ドラマ仕立てのような小曽根さんの演奏。とっても楽しいです。

迷いから抜け、
虹のように心が晴れやかな気持ちになった
『Mirror Circle』。
小曽根さんの腕も指も、ずっと細かく動き続けていました。音がとってもエネルギーに満ちたいます。

最後は陽だまりのような温かさを感じる
『Home』。
帰ってきた安心感と優しい気持ち。
小曽根さんの愛が溢れる時間。

ピアノを弾きながら歌うように息継ぎをされていた小曽根さん。
呼吸も体も全てを1つに演奏されていました。
小曽根さんのピアノの音色は
喜びや悲しみ、痛み、、、音が伝える思いが溢れていて、音楽は本当に生きてるんだなと実感しました。

素敵な時間をありがとうございました。

ライブの様子

Set List

  • 1.Someday My Prince Come
  • 2.My Witch's Blue
  • 3.Flores do Lirio
  • 4.Corcovado (Quiet Nights of Quiet Stars)
  • 5.Wishy Washy
  • 6.Mirror Circle
  • 7.Home
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