LIVE REPORT

放送日時:2018年6月9日[土]
ゲスト:ヘクとパスカル

Information

岩井俊二(映画監督)、椎名琴音(俳優/シンガーソングライター)、桑原まこ(作編曲家/ピアニスト)の3人で2013年に結成。2015年3月に1st.mini album「ぼくら」をリリース。
その後、荒井桃子(ヴァイオリニスト)、林田順平(チェリスト)、ヨースケ@HOME(ギタリスト)をバンドメンバーとして迎え、6人編成としてライブを中心に活動する中、2016年7月には、中国5大都市ツアー(北京・成都・上海・西安・広州)で 4,600人を動員し大成功を収めた。最新作1st.フルアルバム「キシカンミシカン(既視感未視感)」は、2018年1月24日に初のバンド編成としてリリース。それぞれのメンバーがクリエーターとして、そしてミュージシャンとしても確かなスキルを持ち、日本発信でアジアマーケットに本格的に進出できる唯一無二の世界観を持つバンドとして大いに注目されている。

キシカンミシカン(既視感未視感)
キシカンミシカン(既視感未視感)
3,780円(税込)


※その他、詳しい情報はオフィシャルページをご確認ください。

「岩井俊二映画祭」
http://iwaiff.com/

ヘクとパスカル 写真

LIVEレポート

ライブの様子

梅雨入りしたはずの東京ですが、
この日は「あれ?梅雨はどこいった?」と思うほどの快晴。
そして32度と真夏日を記録。
1日だけ顔を出してくれた夏の太陽に
「今年の夏は何をしよう?」と想像しながらワクワク。


スタジオに届いたのは夏の緑。
青空に広がる草原、のどかな風景。
そんな心地よい歌声です。

今週ライブパーティーを開いてくださったのは
映画監督の岩井俊二さん率いるヘクとパスカルの皆さん。

「映画監督としての感覚と、このバンドの活動は同じ線上にある」と
お話してくださった岩井さん。
その言葉の通り、
楽曲1つ1つが物語のように美しいんです。
ヘクとパスカルの世界観を堪能しました。

ピアノ、バイオリン、チェロ、ギターの編成でライブがスタートです。


椎名さんの歌声から始まった「fish in the pool」。
その透明感ある歌声に心が奪われました。
優しい歌声に軽やかなサウンドが追いかけてくる。
物語の始まりのように穏やかで軽やか。
バイオリンとチェロがサウンドを支えて世界観がぐっと広がっていく。


癒される歌声は「風が吹いている」でも続く。
ブレスまで美しい。
聞いているだけで、ふわふわと体が軽くなっていくようで、
サウンドに身を委ねているととても気持ち良い。

そして「休日の歌」。
青空とのどかな風景。歌の中で自由に思い描く景色。
どこか懐かしさを感じるゆったりとしたリズムに
のんびりとした穏やかな気持ちで。
椎名さんは可愛らしく手をぷ らっと振って歌う。
帽子、ワンピース、靴下、全て水色で統一したその姿は
物語の主人公のようにキュート。

ライブの様子

ライブパート2はしっとりと。
ピアノの音色が始まると、椎名さんは下を向いて目を瞑る。
東日本大震災の復興ソングとして作られた「花は咲く」。
悲しみや憤り、不安、恐怖、その中にかすかに見える小さな希望。
その感情が全てピアノで表現されていきます。
あの日を思い出しながら、聞いていると、
悲しみを癒してくれるような椎名さんの優しい歌声にふと涙がこぼれそうになる。
なんて優しいんでしょう。

そのまま「花の歌」へ。
チェロとバイオリンの壮大さに
花々の強さ、風に負けずに咲き誇る姿を重ね合わせました。
吹き抜ける風のような一体感と強さをサウンドに感じながら。


ライブパート3は、
charaのカバーで「あいのうた」。
繊細だけれど、それぞれの楽器が歌声に寄り添って。
お客さんも目を瞑って一緒に聞き入る。

「Break These Chain」では
ファンタジーのように甘い世界をたっぷりと感じながら。

ラストは「Forever Friends」。
椎名さんをまっすぐに遠くを見つめながら
記憶を辿るように歌う。
チェロやバイオリンの弦を縦に動かして
かすれた音を出していく。
最後まで世界観が美しいヘクとパスカルのライブ。

素敵な映画を見終わった後のじわっと心に広がるあの感動。
ライブを見終わった時、同じ気持ちになりました。
喜び、悲しみ、怒り、悔しさ、全ての感情が音と歌声で表現される
ヘクとパスカルの皆さんのライブ。
素敵な時間をありがとうございました。

ライブの様子

Set List

  • 1.fish in the pool
  • 2.風が吹いてる
  • 3.休日の歌
  • 4.花は咲く
  • 5.花の歌
  • 6.あいのうた
  • 7.Break These Chain
  • 8.Forever Friends
番組へのメッセージはこちら
メールマガジンの登録はこちら
ページトップへ戻る