僕は音楽を作る仕事をしているので、SCHOOL OF LOCK!やサカナLOCKS!の生徒と話をしていてすごく感じるんですけど、作曲をしている面で、リスナーに対して自分が音楽を作る面が出てくるんですね。
もちろん、自分が作りたい音楽や自分が表現したいものは一番にあるけど、向けている先の人たちっていうのはリスナーです。
リスナーの気持ちが自分に入ってくるということ、リスナーに対して音楽を作る部分があるっていうことは、リスナー自身が音楽に影響を与えているっていうことだと思うんです。
それはいつの時代もそうだったと思うし、これからもずっとそうだと思います。
自分がどんな音楽が好きかとか、どんな音楽に反応しているかっていうのは、自分の中だけじゃなく、実はその音楽のシーンに対して一人一人が影響を与えているんだということです。
10年SCHOOL OF LOCK!をやっていて、きっとすごく音楽の流行も変わったと思うし、10年間ずっと音楽を聴いている人にとっては、当時の音楽と今の音楽はきっとすごく違うと思います。
それは、リスナーが求めているものが変化している部分があるからです。
みんなが聴く音楽が、音楽を作っているんだと思います。