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![]() 続いて2組目に登場したのは、銀杏BOYZ。 まずはパンツのような短パンのようなものを1枚だけ穿いたミネタ先生がふらりと1人でやってきて、ギターを持ち、みんなに語りかける。 いや、みんななのか?宮沢賢治に語りかけたのか? そしてギターは、みんなが知ってる、大好きなあの曲のイントロを奏でた。 「銀河鉄道の夜」 列車に乗り込むように、メンバーが続々とステージへとやってくる。 銀杏BOYZの曲は激しくて、とてつもなく優しい。 ![]() ミネタ先生が激し過ぎて、ボーカルマイクが床に落ちそうになる。 それをミネタ先生は、口にめーいっぱい咥えて落下を止め、唾液の味まで分かるぐらい叫んだ。 続いてミネタ先生は「この曲を歌うためだけにZEPPに来た」と言って「援助交際」を歌う。 この辺りからチン中村先生から目が離せなくなる。 全員を見ていたい、全員が流す音を楽しみたい、のに。 チン先生が、僕らの視線を勝手に奪っていくのだ。 ZEPP TOKYOに視線泥棒現わる。 ![]() ・・・・もしかして、もしかして????? きたーーーーーーーー!! 2階席にミネターーーー!! 2階席で見ていた校長教頭がミネタ先生めがけて走り出す。 脚の長さで教頭が先に、現場に到着すると、1着でゴールした教頭先生へのご褒美にと、ミネタ先生が教頭に激しく抱擁&激しくKISS。 (あとで聴いたら、ちゃんとDEEP KISSだったらしい) 汗だらけのパンツ1枚の男とすっかりライブを楽しむ側に回っていた教頭が2000人の前で熱いキスをする。もし街が見かけたら目を逸らしたくなる光景だ。 しかし、これが、奇跡的に美しい! このYOUNG FLAG 1番の名シーンが誕生した瞬間だった。 ![]() やっぱりこのバンドは、最高だ。 ![]() みんなが1回YESって言う度に、どんどんみんなが1つになっていく。 心がとかじゃなくて、本当に1つになっていく。 2000人が1つの塊になっていく。 1つになった塊は「BABY BABY」でもっともっと硬度を増していく。 そして一塊になった集団のうちの何パーツか、割とスタッフ側だった人達が気付く。 明らかに押している・・・・よね? そんな事はおかまいなしに、ミネタ先生はイスに座り、12分に及ぶ大作「光」を歌い始めた。 この曲が大作なのは、時間が長いからじゃない。 それは歌う前にミネタ先生がMCで教えてくれた。 この曲を歌うために、銀杏BOYZはこの2年間活動していたと言う。 THE BACK HORNが揺らして存在を証明した旗に、銀杏BOYZが光を照らす。 みんなが光を求めて、手を差し伸べる。 そして銀杏BOYZはみんなに満遍なく光を照らしていく。 しかも、この光は、明りにつきものの陰が生まれない。 ただ、光だけがみんなの旗を照らしていく。 ![]() 「僕たちは世界を変えることができない・・・だが!だが!僕らには音楽があるぞ!」 銀杏BOYZが言ってくれる「音楽」って言葉に、何故か初めて聴いた言葉のような新鮮な驚きと感動が生まれる。
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