pinguの作品
すると今度はいつだったかの種売りがやってきて
「種を待つのを止めて・・・・・・君は 雲の向こうを見たくないのかい?」そうほほえんだ
そして
「君の望みは何だい?」
と、あの時と同じ事を言った
「僕・・・・・・・・・雲の向こうよりも・・・
男の子と一緒に芽を見たい・・・・・・
どっちも・・・独りで見たって楽しくない」
種売りは涙を流す僕を そっとだき上げた
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