くるり先生とSCHOOL OF LOCK!の出会いは、2008年春。SCHOOL OF LOCK!の卒業ライブプロジェクト『MY GENERATION』。浜松市にある「海の星高校」の吹奏楽部と約1週間の練習を重ね、同校の卒業イベントで「ブレーメン」を披露し、卒業生・在校生たちと共に最高の思い出を刻んでくれた。
くるり先生とのMY GENERATION

2010年が残すところあと1ヶ月で終わろうとしていたある日、我が校のレギュラー講師でもあるくるり先生から、再びSCHOOL OF LOCK!と一緒にイベントがやりたいという、ありがたい申し出があった。早急にあれこれ調整し、閃光ライオット出場者のスーパールーキーと対バンするという企画に至った。
当初、1日だけのプレミアライブを行う予定だったが、岸田先生に候補となる閃光アーティストのCDと資料を送ったところ、「それなら3DAYSにして、ぜんぶと対バンしましょう」と提案があって、急遽3日間の開催となる。SCHOOL OF LOCK!スタッフ全員、「え!!まじで!いいんですか??」状態…。

くるり先生と対バンするのは、SCHOOL OF LOCK!が贈る10代限定の夏フェス「閃光ライオット」の出場者たち (閃光ライオット2011ただいま音源募集中!)。第一回目に出場し審査員特別賞を受賞したガールズ4ピースバンド「ねごと」、第二回目に出場し同じく審査員特別賞を受賞した4ピースロックバンド「The SALOVERS」、そして第三回目に出場し見事グランプリを受賞した3ピース (超オルタナティブ) ロックバンド「THE★米騒動」!3組にこのイベントの出演をオファーしたところ、飛び上がって喜んでくれた。(そりゃそうだ…バンドの神様的存在との対バンなんだから!)

会場は、1月16日と17日が東京・下北沢SHELTER、そして19日が大阪・十三ファンダンゴ。どちらもキャパシティが200〜250人程度という小さなハコだけど、バンドマンにとって憧れの老舗&名門ライブハウス。この2つのライブハウスから数多くのアーティストたちが世に羽ばたいた。
とはいえ、キャパシティは250人程度。1万人以上を収容する日本武道館で演奏するようなビッグアーティストであるくるり先生のライブを超至近距離で観られるのはレア中のレア。もはや "奇跡" としかいいようがない。チケット争奪戦になること間違いなしのこの超プレミアムライブは、2010年12月8日、予告なくSCHOOL OF LOCK!の放送中にいきなりチケットが発売された。

くるり先生は、この日、SCHOOL OF LOCK!に登場。企画の説明をしてから、間髪入れずにチケット特別予約番号が発表された。聴いている生徒 (リスナー) たちはビックリしただろう…。お小遣いがあといくら残っているかを考える時間もなく、とりあえず慌てて電話してみたことだろう、と想像する。(ごめんね、みんな!)
SCHOOL OF LOCK!の放送中、くるりの「佐藤くん」 (注意:SCHOOL OF LOCK!では、「佐藤くん」と呼ばれている) は、自分のケータイでチケットを予約しようと何度もコールしていた (笑) 私も一緒になってコールしてみたが、結局予約センターには一度も繋がらず…。激戦具合を肌で感じた。予想通り、SCHOOL OF LCOK!の放送中にソールドアウト。(取れなかったみんな、ごめん!)

くるり先生は、この日のSCHOOL OF LOCK!の最後に、対バン相手となるねごと、The SALOVERS、THE★米騒動に対してメッセージを送った。
「対バンは、戦いです。キャリアがあるとかないとか一切関係ありません。相手の客をぜんぶ自分たちのファンにするくらいの気合いで来てもらいたい。くるりも若い芽をつぶす勢いで本気でやりますから!」と。

限りなく近い未来、必ず日本音楽シーンを席捲するであろうニューカマーとガチの対バンライブ!企画発表の時点でいきなりヒリヒリとした空気が張り詰める…。2011年年明け、どんな "暴動" が起こるのだろう?
予測不可能なまま、迎えた「くるりと対バンライオット! 3DAYS!」。3組の閃光アーティストたちのライブレポートは別ページで紹介するとして、ここでは3日間のくるり先生のライブをレポートしたいと思う。



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