米津玄師
僕が中1の頃。『鋼の錬金術師』っていうアニメがやっていて、それが面白くて子供心にハマってたんです。
そのアニメの主題歌がポルノグラフィティの「メリッサ」で、
すごいいい曲で、自分の意思で、J-POPの曲を買おうと思ったのは、それが初めての経験でした。
それまではマンガが好きな人間で、音楽とかは全然聴かなかったんですけど、
だからそれが音楽の“原体験”といってもいいと思うんですよね。
SEKAI NO OWARI
Fukase
the band apartのアルバム『K.AND HIS BIKE』のシークレット・トラック「When You Wish Upon A Star」は、
ルーツというか、「音楽って、こんなに夜が表現できるのか!?」と思った曲です。
僕の歌詞は、星が降ったり、星を見たりとか、よくしてるんですけど、
朝の歌だったり昼の歌だったりするよりも『夜系』、夜の歌をよく書くんですけど、
the band apartを聴いた時に、アルバム全体を通じて、この『夜感』はすごいなぁ……と衝撃を受けました。
それまで聴いていた曲は、明るかったり、恋愛っぽかったり、学校っぽかったりするんですけど、
こんなに人気(ひとけ)がなくて、夜な感じがして、寂しいっちゃ寂しいけど、寂しくないっちゃ寂しくないし、
すごくファンタジックでもあるっていうところが、僕の中に絶大な影響を与えた曲だと思います。
Galileo Galilei
尾崎和樹
僕が中学2年生の時、ボーカルの尾崎雄貴が見つけてきて、Death Cab For Cutieの「The Sound of Settling」を初めて聞きました。
この曲を初めて聴いた時、底抜けにポップな曲で、今までに聴いてきた曲とかなり趣向が違っていて、
「こういうキラキラした音楽もカッコいいんだ」
「こんなポップなものでも、カッコ良い曲にできるんだ」
…と音楽の印象が変わったんです。
「The Sound of Settling」は、僕の中で音楽の感じ方が変わるきっかけとなった曲です。
Galileo Galilei
佐孝仁司
僕たちが高校2年生の時、『閃光ライオット2008』で優勝して、優勝した権利として「アルバムを1枚作れる」ということになって、その時にアルバムの制作プロデューサーという方が初めてついたんです。
その方がすごく洋楽好きで、
「こういうサウンドにしたいと言われても僕には無理です」
って、きっと良い例として僕たちに送ってきてくれた音源が、MEWの「Am I Wry? No」でした。
この曲は、ギターからジャージャーと始まるんですけど、その時点で、今まで聴いたことがなかった音で、ものすごい衝撃を受けて……
それまでも洋楽はけっこう聞いてたんですけど、
「何かが違うな」
と思って。で、みんなでこのバンドについて調べてみたら、北欧のデンマークのバンドで、「北欧ってこんな感じなんだ」って知って、
それから、僕たちGalileo Galileiは北欧の音楽にハマっていったんです。
僕らの新たな音楽の扉を開いてくれた曲、それが「Am I Wry? No」でした。