10月2日のミドリトマモルは・・・ back next

現在のエコロジー運動の原点となった本「沈黙の春」の著者
Rachel Louise Carson (レイチェル カーソン)
化学物質による環境汚染。これを最初に警告を発した「沈黙の春」
物語は、謎の疫病がニワトリの群れに広がり、牛や羊が病気になるところから始まる。鳥が次々と死に、魚が死に、そして子供たちが死んでいく。
原因は農薬による環境破壊と生態系破壊であった。

この本が1962年に発表されて以降、アメリカでは、化学物質や農薬の使用が法律で規制されるようになる。

しかし現在も「沈黙の春」が警鐘した環境汚染による生態系の危機は別な形で私達の世界を取り巻いている。
農薬をまく代わりに、殺虫成分が遺伝子に組み込まれたトウモロコシが現れ、環境ホルモンが魚の性ホルモンを混乱させ、気候変動が原因の一因ともいわれている狂牛病や鳥インフルエンザのニュースは 後を絶たない。

「沈黙の春」それは鳥のさえずりが聞こえない、虫や動物の姿もない、何も聴こえない春の事である。

さあ、アナタはこれを聞いて、何を思いますか?

参考文献: 『Greenz Book Review/谷崎テトラの書評』