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新しいタクシーの男
森田記行 (もりた のりゆき)
ベロタクシー、というものを見たことがあるだろうか。
『ベロ』は、ラテン語で『自転車』。
ドイツ・ベルリンで1997年に生まれた、自転車タクシー、それがベロタクシー。卵のようなカワイイ形をしているのは、空気抵抗を少なくし、できるだけ早く走れるようにするため。
車体はポリエチレン製で、再生可能な素材で作られている。もちろん、排気ガスは出さず、環境にやさしい。

ヨーロッパでは、すでに11カ国・20都市で親しまれている、このベロタクシーと、森田の出会いは、突然だった。雑誌でベロタクシーの写真を偶然見た彼は、まず、そのカワイイ形と、鮮やかなカラーリングでボディに貼られた広告に、目が釘付けになった。

森田は、当時のことを、こう振り返る。
「まずカッコイイし、経営は広告収入で何とかして、運賃は運転手に渡せば、事業として成り立つし、何より環境を大切にしようというメッセージも発信できると思った」。


森田は、いきなりベルリンのベロタクシー本社を訪れて交渉し、日本での独占販売権をゲット。
そして今や、べロタクシーは、日本の16都市で、走るまでになった。

「運転手さん!! 渋谷まで5分でいきたいから飛ばして!!!」
そんな毎日から解放され、時々は、ゆっくりと流れる時間と町並みを、自転車タクシーに乗って眺めてみる。それも、自分たちの暮らす街の環境を考えるきっかけになると、森田は考えている。

さあ、あなたはこの話を聞いて、何を思いますか?

参考HP: 『ベロタクシー.jp』