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海を駆けるアリ
ウミトゲアリ

ここは、オーストラリア北部の海。大きさおよそ7ミリの黒いアリ、ウミトゲアリが、この海で暮らしています。そうです。普通のアリは泳げませんが、ウミトゲアリは泳ぎのプロ!!
後ろの足で舵を取りながら、前足で犬かきっ! 真ん中の足でクロールっ! アメンボウのように海の上をスイスイスイーっと滑っていきます。
その距離は、1秒間に体長の70倍!! 人間に換算すると、1秒間に100メートル!
それだけではありません!!
このアリは、何と・・・
潜って泳ぐこともできるんです!! アリなのに!
首の周りにぐるっと空気の膜をまといながら、海の中をグイグイ進んでいきます!
滑ってよし、潜ってよしの、奇跡のスイマー。
同じ地球に住む仲間、ウミトゲアリが、なぜ海で泳ぐようになったのか。
その理由をこう語っています。
「そこに海があるから」
参考文献: 『 世界珍虫図鑑 柏書房 』
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