TERMINATOR HOPE映画「ターミネーター4」

全てのはじまりは、またしてもこの男から始まった。
2009年5月末日。SCHOOL OF LOCK!の “現場担当” を自負する “やしろ教頭” は、この日、先日の生放送教室で遂に発表された、10代限定の夏フェス “閃光ライオット” の3次出場者達の音源を、再度チェックすべく、 深夜に及ぶまで、1人残業をしていた。全65組の音源をすべて聞き直すには、相当な時間を要する。
時刻は、深夜の3時を回っていた。丁度、中盤戦に差し掛かり、以前から気にかけていた “ブライアン新世界” の音源を聴いていた時、大きな衝撃音と振動に襲われた。と同時に、聴いていたCDプレイヤーが、強烈な電磁波障害のようなノイズ音と共に、突然ショートした。
「なんだ?」(これ・・・このパターンなんか嫌な予感すんな・・・・)
過去にも数度か、身に覚えがあるこの展開に、不吉な声が脳裏をよぎる。
恐る恐る「職員室」を後にし、真夜中の廊下へと足を忍ばせる。BUMP先生が使用する「科学室」の廊下の先に、何やらバチバチと電磁光が火花を散らしているのが目に映った。
「なんだ?あれ?」階段を昇りきり、そっと、光の方に近づくと、廊下の真ん中を占拠していたのは、この世では見た事もない、大きな “光の球体” だった。辺りの廊下や壁は、焦げ付き、焼けただれている。
「オイオイオイ、ちょっと待て!これは、今までとは、比べもモンになんないくらいヤバイじゃん。何、これ?」
思わず声に漏らしながら、その怪しげな球体に近づく “やしろ教頭”。
そして、その光の球体の中心に位置した時だ。「バチバチバチッ!」
もの凄い衝撃音と、目を開けていられない程の閃光が教頭を襲う。そして、意識は一気に真っ白に!
と、次の瞬間!ゆっくり目を開けると、そこは、変わらず同じ校舎の廊下。自分の周囲は、この謎の光の球体により、変わらず焼けただれていた。
「ビ、ビックリした・・・何だったんだ? 今の・・・。」不可解な体験に戸惑いつつ、 落ち着いて辺りを見回す教頭。その目に飛び込んで来たのは、 確実に尋常ではない学校の景色だった。
「あれ?」ボロボロに荒廃した校舎の壁面、コナゴナに割れた窓ガラス、朽ち果てた教室、目に映ったのは、完全に荒廃しきったSCHOOL OF LOCK!の校舎だった。
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