  
「待て待て待て!ウソでしょ?」 疑心暗鬼の足取りで、少し球体から足を進めると・・・・、 何やら怪しげなサーチライトが廊下に差し込んだ。「うわ?」 慌てて身を隠す教頭。
そのサーチライトは、見たこともない偵察機のような飛行物体から照らされていた。そして、そのライトが照らした廊下の壁に目をやると、以前、記念碑として設置された、半永久的に動く、デジタルカレンダーがまだ動いていた。
それが表示していた年数は・・・・、「2018年」。
「うそぉー」
もはや冗談としか言いようもない驚嘆の声を漏らす教頭。
そこは、なんと9年後の未来の学校だった。
ベタにホッペをつねりながら、忍び足で荒廃した教室へと進み、そっと校庭の方を覗き見た “やしろ教頭” は、更に驚愕の事態を目にする。なんと!何千人にも及ぶ生徒達が、マシン達によって支配され、収容されていたのだ。「チョット、チョットチョット・・・。ヤバイって。ウソだって。」 狙いではなく、偶然ちょい古いギャグっぽくなってしまった驚きの独り言をポロった後、教頭は、困惑の中、必死に考えた。
「とりあえず、ここは9年後の未来で、きっとさっきの光の球体に包まれたから来ちゃったワケで、
だから、またあの球体に戻って「バチバチッ」っとなれば、たぶん現代に戻れるハズで、
だから、えーと、うん。そうしよう。そうしてみよう。」
その本能の帰省本能に従い、やしろ教頭は、再びあの球体へ。 |
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