  
意味深なメッセージが途切れ、フォノグラムは消滅した。
誰もがこの謎の人物の事や、多くの情報を処理出来ず、しばしの沈黙を過ごした。
そして、その静寂を破るかのように、やしろ教頭は、叫んだ。

やましげ校長は、この異常事態を受け入れる覚悟をした後、懸命に “冷静さ” を取り戻し、こう推測した。
「・・・つまりだ。9年後の2018年の誰か、このジョン・コナーと名乗る人物か、別の誰か…、もしかしたら、それは未来の俺か、教頭かもしれないが、とにかく誰かが、2009年にその球体のタイムマシンをセットし、現代の校舎に送り込んだ。それは2018年と、2009年を行き来出来るように設定されていて、現代の俺たちに、未来の惨状を知らせたかった。と同時に、いま2018年の未来では、いよいよ窮地に立たされていて、その教頭が見たマシン達との戦いに、どうしても援軍が必要だった・・・。未来のSCHOOL OF LOCK!の生徒達を守るために。 だとしたら、すぐにでも救援に行かないと。いや、行こう!」
「校長・・・、援軍・・・・って、“戦い” って事でしょ? こりゃ、ちょっと過去にないくらいマジヤバイ事態じゃん (汗)
ただ、ちょっと待って。何で未来の誰かは、2009年の今に合わせて、タイムマシンをセットしたんだろ?
なんかこのジョンとか言うヤツも最後の方で言いかけてたけど、ひょっとしてさ、何故そんな未来になったのか?
その原因を握る鍵が、この2009年の現代にある、って事なんじゃない?その過ちを正して欲しいという警告か、もしくは別の何かだったりするのかも・・・・だったりして・・・」
「・・・・だ、だったりしても、今、これからその原因をどうやって探る?その可能性も方法論も見つかってない今、とにかく先決なのは、2018年の未来を救いに行く事と、俺は見る!」 |
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