始まってしまえば、過ぎていく時間はアッと言う間。いよいよ卒業LIVEは終演を迎える。

再び、とーやま校長&あしざわ教頭が登場し、改めてアーティスト3組を呼び込んだ。

「エンディングを迎える前に、みんなで1曲歌おう!」

とーやま校長がそういうと、卒業式の定番ソング『旅立ちの日に』が流れ出す。

アーティストのみんなと生徒が一体になって歌う。

歌っている途中で会場の上から、ハート(桜)の形をした紙が、ヒラヒラと舞い始め、いつしか桜の花びらに包まれた。
まるでその桜が、これから迎えるみんなの春を応援しているようだった。

歌が終わり、いよいよ卒業LIVEはクライマックス。
最後は、とーやま校長の黒板の時間。


書いた言葉は……

『本気でドキドキする』。

校長が黒板について、

「今日は、みんな本気でやっていた。集まってくれたみんなも本気で楽しもうとしてくれたからこそ、出来上がったライブだと思います。何事も本気でやることって本当に大事!!

この4月から楽しいこと以上に厳しくて辛いことが待っています。その時に、楽な方をとるのか、ドキドキする方をとるのか、その答えは3組のアーティストが持っていたと思います。明日から本気でドキドキする人生を歩んで欲しいと思っています!」

そういうと、どこからともなく大きな拍手が聞こえ出した。
ココにいた会場の生徒の顔を見渡すと、その顔は、来た時よりもさらにキラキラの笑顔で溢れていた。

「Whistle Song」で、みんなの心に鳴った笛の音は、はじまりの合図。
これから、新生活が始まって楽しい事も不安な事も沢山あると思う。
そんな時は、あの日みんなと同じ空間で、一緒に観て感じたものを思い出して欲しいと思っています。

全国の受験生のみんな、本当に本当に本当にお疲れさまでした。
どうか楽しい、新生活を送ってください。


TEXT byジェーン

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