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THE ONE 音楽界の偉人を毎週1人ピックアップ。アーティストの持つ世界をみつめます

2010年10月24日(日)
Olivia Newton-John
「I Honestly Love You」
Olivia Newton-John
I Honestly Love You / Olivia Newton-John
1948年、イギリス・ケンブリッジに生まれたオリビア・ニュートン・ジョン。
ケンブリッジという地名からも想像できるように、彼女は学者の家系に生まれました。幼いころ、父親の転勤とともにオーストラリアに移住。そして15歳の時にタレント・コンテストで優勝したことから、エンターテインメントの世界に入ります。1970年代に入ると、彼女は大ブレイク。「I HONESTLY LOVE YOU」がグラミー賞を受賞し、アルバム「その風の誘惑」は、世界的な大ヒット。日本でも、キュートなルックスからアイドル並みの支持を受け、大ブームを巻き起こしたことは、40代以上の方ならご存知かもしれませんね。(笑)
彼女は、70年代後半から映画にも出演し、女優としてもその活躍の場を広げていきます。そして、映画「ザナドゥ」で共演した俳優マット・ラタンジーと1985年に結婚。翌年には、娘のクロエ・ローズが誕生します。一児の母となった彼女は、娘への愛情から、それまでのライフスタイルを一変させていきます。環境問題へ積極的に取り組み、1989年には、国連の環境親善大使に任命されています。しかし、そんな彼女を病魔が襲います。
「The Promise(The Dolphin Song)」
Olivia Newton-John
The Promise(The Dolphin Song) / Olivia Newton-John
1992年、彼女は乳がんを発症。翌年には見事、乳がんを克服しますが、彼女は、その経験から環境保護活動と平行して、ガン撲滅のための活動にも積極的に携わるようになりました。最近では、おととし、ガン撲滅キャンペーンのためにアルバム『セレブレーション・イン・ソング』をリリース。これに伴い、総距離200キロ以上という万里の長城をウォーキングで踏破したことも話題になりました。去年は自らの体験を元に、乳がんの自己検査キットをプロデュース。現在は、オリビア名義の病院を設立しようと活動を行っています。彼女の想いは、自分の体だけでなく、同じ女性の体、そして生命の母である地球環境へと広がり、現在の夫、ジョン・イースタリング氏が手がけるアマゾンの子供たちに、熱帯雨林を守る大切さを伝える活動にも参加しています。
彼女がここまで、情熱を持って社会活動を行うことには、一体何があるのでしょうか?
「Warm And Tender」
Olivia Newton-John
Warm And Tender / Olivia Newton-John
今年、62歳になったオリビア・ニュートン・ジョン。その姿は、デビュー当時と変わらぬ、天使のような頬笑みをたたえています。そんな彼女の愛情の源となっている、一人娘のクロエ・ラタンジーが来月、日本デビューを果たします。11月14日からクロエが作詞作曲した楽曲が、2曲配信されます。そんな彼女を応援するためにも、今回、彼女のデビューイベントにも姿を見せたオリビア。彼女はクロエが生まれた時、こう語っていました。
「自分の腕の中にいる子どもが、突然、世界中で一番大切な物になってしまいました。私は娘に何をしてやりたいのかを知りました。それは、彼女に美しい地球を残す事です。それには、私たち全員が変わることが緊急の課題です。今まで私は、オーストラリアの田舎へ行けば安全だと考えていました。でも、風が吹けば、スモッグや汚染物質は世界のどこにだって飛んでいきます。私たちは全員、同じ船に乗っているのです」そして、彼女は、こうも語っています。「お説教するのもいいのですが、親が具体例を示す必要があると思います。環境破壊の被害を受けるのが私たちの子どもであり、子どもたちがそれを阻止して欲しいからです。」
これは、1989年のアルバム「ウォーム・アンド・テンダー」で彼女が語った言葉。この発言から11年。果たして世界は、よい方向に変わっているのでしょうか?
子どもを愛し、長く共に行きたいと願いながらも、乳がんを患ったオリビア。彼女が見事復帰したのも、早期発見できたからこそ。そんな彼女がプロデュースした乳ガンの自己検査キットは、簡単に毎日のセルフチェックをサポートしてくれるもの。日頃から自分の体に耳を傾けることで、体の変化を知ることができる。これは、地球を取り巻く環境問題とも、似ているような気がします。日頃から地球に触れ、地球に耳を傾けることで、変化を知ることができる。まずは自分を愛し、そして地球を愛する。これは、オリビアにとって自然な流れだったのでしょう。
メジャーデビューから40年。天使のように澄んだ微笑みは変わらず、私たちに愛を届けてくれるオリビア。これからも、彼女の歌声に酔いしれていきたいですね。今夜は、オリビア・ニュートン・ジョンをピックアップしました。

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