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2011年1月23日(日)
Chara
「片思い」
Chara
今年、デビュー20周年となるアニバーサリーイヤーを迎えたCharaさん。
去年は、Charaさんいわく「人生で一番の“がっかり”だった」という離婚を経験していますが、そこからの再生には、さまざまな愛の力があったようです。
『人生で一番希望だった人を見失ってしまった』これは、去年、Charaさんが書き下ろしたパーソナルブック「breaking hearts」に綴られている言葉。この本は、2009年に行われたツアー中に書きためた、日記や詩、写真を集めたもので、Charaさんの胸の内が、痛いほど伝わってきます。2009年7月、Charaさんは、夫で俳優の浅野忠信さんと離婚したことを発表。ホームページには「うまく表現できないのですが、これからも尊敬しあい尊重し合って行くために、別々の道を歩こう、ということになりました」と、連名でつづりました。映画の共演がきっかけで結ばれた二人。結婚後も、浅野さんがCharaさんのプロモーションビデオの監督を務めるなど、公私に渡り、いい関係を保っていました。女の子と男の子、二人の子どもにも恵まれ、近所の商店街では、手をつないで買い物をする仲睦まじい二人を見かける人も多かったといいます。ところが、結婚14年目にして悲しい別れ。Charaさんは、日記に『まだまだ、泣き足りない』と記し、断ち切れない想いを綴っています。
“車の助手席に携帯電話を座らせ”
“1日2回、寝る前と朝起きた時に、好きな人のことを強く想い”
“いろんな神様にお願いする”
こういう気持ち、失恋したことのある女性なら、痛いほどわかるのではないでしょうか?
しかし、Charaさんは、決して後ろだけを向いているわけではありません。こうして思いつく言葉を書き綴っているうちに、バラバラになった心のかけらが、またひとつにまとまって、見えてきたものがあるとおっしゃっています。それは自分が、音楽が大好きなんだという気持ち。『私には音楽しかないけど、音楽がある。伝えたいことがあるから、歌っているんだ。』改めて、音楽に対する愛を発見したのでした。
「Junior Sweet」
Chara
Charaさんが伝えたいこと。それは永遠の「愛」。このテーマは、デビュー当時から変わっていないといいます。彼女のファーストアルバム「Sweet」も、その後に書いた、この「Junior Sweet」も他人にとっての「当たり前」を受け入れる寛大さを、「Sweet」という言葉で表現しています。他人を受け入れる寛大さこそ、愛。こう考えるようになったのは、お母さんの存在が、大きく影響しているのかもしれません。デビュー前。まだ誰からも、歌手でやっていけると言われなかった頃。お母さんだけは、歌手での成功を信じてくれたそうです。そして、こういう愛こそが一番大切なんだと感じたそうです。Charaさん自身、『頑張っているのに、理解されないことは悲しいこと。みんなそれぞれ当たり前に違うから、他人を理解するというのが私のテーマなんです』と語っています。そして、そんな思いを伝えるために、音楽の力を借りているとも語っています。小さい頃からシャイで、言葉で気持ちを伝えられなかったというCharaさん。でも、鍵盤をたたくと、自然と友達がよってきて、思いを伝えることができたといいます。そんなCharaさんが、今いちばん愛を注いでいるのが15歳の娘さんと、11歳の息子さん。
『子どもには、点々をいっぱいつけてあげたい。ちっちゃい時はよくわからなくても、大人になっていくうちにわかると思うから。それが大人の役割だと思うんです』と語るCharaさん。Charaさんの言う「点々」とは、感動や経験のこと。そんな「点をつける作業」を、Charaさんは、子どもたちに音楽で与えているといいます。そして子供たちにも、自分がそうであったように、音楽の力を借りて、自分以外の人と融合してほしいと願っています。『自分を表現して、自分のことを知りながら、人とうまくやっていく、調和していく。それは、すごく素敵なことです』人生で、一番希望だった人を見失った今、Charaさんは、改めて人と調和することの大切さを噛みしめているようです。
「やさしい気持ち」
Chara
『わたしって、基本的に捧げ系』というCharaさんですが、そんなCharaさんを思って、愛を捧げてくれている人も、たくさんいます。
離婚発表後に行われたツアーで、Charaさんが客席に発見したのは、9歳の時、「ちゃら」と名付けてくれた先生でした。27年もの間、会うことのなかった先生が、離婚したCharaさんを励ましにやってきてくれたのです。この再会で、Charaさんは、改めて「ちゃら」と名付けられた、本当の意味を理解したそうです。
これまでは“チャラチャラしているから、チャラ”だと思い込んでいたそうですが、本当はさっきまで泣いていたのに、もう次のことに取り組んでいるような「しゃらっと」した子どもだったから、転じて「ちゃら」と、名付けられたとか。先生は、「ちゃら」の本当の意味を伝えることで、「小さい時は“しゃらっと”した強い子だったんだから、今だって大丈夫でしょう? 頑張りなさいね」と伝えたかったのかもしれません。
『まだまだ泣き足らない』と日記に綴っていたCharaさん。先生からのメッセージを受け取った現在、もう「しゃらっと」、次のステージへと歩き出しているに違いありません。
今夜は、Charaさんをピックアップしました。
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