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THE ONE 音楽界の偉人を毎週1人ピックアップ。アーティストの持つ世界をみつめます

2010年2月28日(日)
Na Leo
「Local Boys」
Na Leo
Local Boys / Na Leo
去年、結成25周年を迎えたハワイアン・ミュージックを代表するナレオ。
1984年、ハワイ・オアフ島の名門、カメハメハ・ハイスクールに通う同級生だったナラーニ、レフア、アンジェラの3人で結成され、彼女たちは、ちょっとした思いつきで、地元の人気ラジオ局が開催したコンテストに応募します。結果はなんとグランプリ。リリースされたシングル『ローカル・ボーイズ』は、その年、ハワイでもっとも売れたシングルとなります。当時まだ高校生だった彼女たちは、ハワイではちょっとした有名人に。
しかし彼女たちは、このまま本格的にナレオとしての活動を始めるわけではありませんでした。高校卒業と同時にそれぞれの道を選び、進学のために島を出る者、地元に残る者。それぞれ就職し、結婚をするなど、生活は変わりつつも、年に一度は仲良し三人組として、集まって、歌を歌ったりしていたのです。
しかし、自分たちの生活が落ち着いてきた1990年代の半ば、再びレコードでも作ろうか・・・とリリースしたアルバム「フライング・ウィズ・エンジェル」は、ハワイで再び大ヒットし、1996年、ハワイのグラミー賞といわれる「ナホク・ハノハノ・アワード」で、「ソング・オブ・ジ・イヤー」そして「アルバム・オブ・ジ・イヤー」などを受賞。ハワイのヒットメーカーの復活を印象づけました。そして、結成25周年を迎えた今では、「ナホク・ハノハノ・アワード」最多受賞を誇る女性No.1ハワイアン・グループとなり、地元ハワイはもちろん日本でも人気アーティストとして活動を続けています。
彼女たちの長年愛されている魅力は、どこから来るのでしょうか?
それは、ハワイと言う神に愛された島が持つ伝統、そして、スーパースターとなりながらも、ふつうの日常を過ごす彼女たちだからこそ紡ぎだせる、リアルなハワイの空気感なのです。
「North Shore Serenade」
Na Leo
North Shore Serenade / Na Leo
デビュー25周年を迎えた去年の11月、2枚組のアルバム「25 th アニバーサリー・コレクション」をリリースしたナレオ。
彼女たちは、昔の歌、新しい歌にかかわらず、自分たちの暮らすハワイの美しさや家族の絆を、海や山、鳥や花などに託して歌ってきました。彼女たちの音楽を入り口として、さらにハワイアン・ミュージックの奥深くを旅した方も多いのではないでしょうか?
太平洋の真ん中に浮かぶ、6つの島から構成されるハワイ。火山の噴火から生まれたこの島に、ポリネシア人が渡ったのは、今からおよそ1500年ほど前。過酷でありながらも、豊かな自然と独自の文化をもった場所だけに、今もなお、神秘的な習慣を守り、後世に伝えています。
彼らの持つ『アロハ・スピリット』は、誰に対してもオープン・マインドでありハート・ウォーミング。そんなアロハ・スピリットが紡いできたハワイの歴史には、「分かち合いの精神」が宿り、異国の私たちをもやさしく向かい入れてくれる不思議なパワーが潜んでいます。そんなハワイで、No.1の女性バンドとして君臨しつづけているナレオは、新しい音楽をもハワイのものとして昇華し、今を生きるハワイアンの心を優しく歌にしながら、自分たちのルーツを世界に広めているのです。一時的な成功に目を奪われることなく、地に足をつけて育んだ彼女たちの絆。
普通のハワイアンだからこそ、No.1のハワイアンであり続けられる、そんなメッセージが聞こえてきそうなナレオのサウンド。
寒い冬だからこそ、聞きたくなる南の島からの贈り物のようです。
「I Miss You, My Hawai'i」
Na Leo
I Miss You, My Hawai'i / Na Leo
ナラーニ、レフア、アンジェラの三人からなるナレオ。
ハワイアン・ミュージックの歴史は長いものですが、その中でも、美しいハーモニーを聞かせてくれるナレオの存在は大きいのではないでしょうか?
今では、びっくりするほど、フラダンスを楽しむ人口が増えている日本。もともとハワイ好きな日本人ですが、そらに、ハワイの空気感を私たち日本人にわかりやすく伝えてくれているのがナレオのような気がします。
高校の同級生が集まってできたナレオ。
普通の生活しながら作る曲が次々にヒットとなるナレオ・マジックは、まさにハワイの持つ魅力の一つなのかもしれません。
今夜は、ナレオをピックアップしました。

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