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THE ONE 音楽界の偉人を毎週1人ピックアップ。アーティストの持つ世界をみつめます

2010年8月29日(日)
コブクロ
「ボクノイバショ」
コブクロ
ボクノイバショ / コブクロ
結成して12年。名曲「桜」が生まれてからも、同じく12年。
今、一巡りして、コブクロが目指すものとは、どんな世界なのでしょうか?
ともに1977年生まれの黒田俊介さんと小渕健太郎さんの出会いは、大阪の路上。全国の路上を巡って歌い、自分の歌声に自信を持ちつつも、何か吹っ切れない、そんなモヤッとした不安を抱えて大阪に戻ってきた黒田さん。そんな黒田さんが、大阪・堺の路上で出会ったのが、小渕さんでした。それまで、コピー曲ばかりを歌い、ギターに自信のなかった黒田さん。黒田さんには、小渕さんが、あこがれる才能をすべて持つ存在に見えたそうです。一方、小渕さんから見た黒田さんは、独特な歌いまわしに、193センチという長身から奏でられる力強い歌声が魅力的で、一目置くミュージシャンだったそうです。オリジナルを歌うミュージシャンを見て、「こんな感じの歌、カッコええよな」という黒田さんの一言に、「こんな感じやったら、すぐに作れる」と小渕さんが提供したのが、「桜」でした。それぞれ別々に唄った後で、「桜」を2人で唄い始めると、自然とお客さんが集まってくる。そんな2人のパワーを知った黒田さんは、小渕さんに一緒に組もうと誘います。
二人になってから、オリジナルをメインに活動を始めると、足を止めるお客さんも増え、ライブハウスでの活動や、学園祭などで知名度を上げていきます。そして、コブクロ結成の翌年、小渕さんは、およそ4年勤めた会社を辞め、コブクロとしての音楽活動を本格化していきます。インディーズ時代に作ったオリジナルは40曲を超え、2000年にはコンサートホールを、単独で2Daysもこなすほどに成長していました。一人でも多くの人にメッセージを伝えたい。そのために彼らが選んだのが、メジャーでの活動でした。
「Million Films」
コブクロ
Million Films / コブクロ
2001年、シングル「YELL〜エール」でメジャーデビュー。翌年には、日本ゴールドディスク大賞のニューイヤーズアーティストに選ばれ、2005年には、『1億3000万人が選ぶベストアーティスト』を受賞。
そして、2007年。TVドラマの主題歌として書き下ろした「蕾」が日本レコード大賞を受賞。まさに、2000年代のJ-POPを引っ張ってきたと言っても過言ではない活躍をしながら、実はこの時、小渕さんは、やりきった感とともに空っぽになってしまった自分と向き合っていたそうです。これから、「蕾」以上の曲を作れるのか?そんな2人の背中を押したのは、メジャーデビューを決めた時と、同じ気持ちでした。
「一人でも多くの人にメッセージを届けたい」
聞いてくれる人がいるから、成り立っている。曲はファンのもの。自分たちのメッセージに、聞く人たちの反応が加わることで、新しく成長していく。もう、考えるのはやめよう。耳を澄ませば、何が心に反応するのか、自然とわかる。
彼らがとった行動は、路上に帰ることでした。
「I LOVE YOU」
コブクロ
I LOVE YOU / コブクロ
2008年の12月。すでに夕闇が迫るクリスマス・ムードの都内某所で、コブクロは、数年ぶりに路上に立ちました。数分で、聞く人は300人を超え、そこには、ステージにはない「濃密な空気」がありました。歌を受け止めてくれる人たちのきらきらとした表情。そのためにも一歩一歩、前に進んでいくコブクロがいるのです。
コブクロ初のカバー集となる2枚組みのアルバム「ALL COVERS BEST」。このアルバムには、彼らがアマチュア時代、路上でカバーを歌っていた頃の曲も混ざっています。12年後の今、彼らは何を思って、この歌を歌うのでしょうか?
強くてやさしい花のように、悲しみも喜びも共に分け合って行きたい。聞く人の心の隙間に寄り添うコブクロの歌は、今夜もどこかで、やさしい涙を受け止めてくれるでしょう。
今夜は、コブクロをピックアップしました。

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