みらい図鑑

VOL.181「日本とネパールの架け橋」

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今回は、日本とネパールの架け橋となった「藍染め」のお話です。

“和”の色といえば、「藍色」。
「ジャパン・ブルー」と最初に呼ばれたのは、明治の初め。
日本にやってきたイギリス人の化学者が、町のあちこちに見られる藍染めの色を、
「ジャパン・ブルー」と呼んだのがはじまりだと言われています。

藍の生産量日本一なのが、徳島県。
そんな徳島が誇る藍を、ネパールの山村で育てる民間のプロジェクトが進んでいます。

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プロジェクトの名前は、「AiUeO(あいうえお)」。
「藍、植えよう」という意味が込められています。

2015年に発生したネパール大地震。
ほとんどの家が壊れた村で、現金収入の手段を確保するために、何をしたら良いのか。
村の人たちが、生業を持ち、笑顔で暮らせるために、何ができるのか。

その答えが、「藍染め」でした。

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「AiUeO」のメンバー、佐條佳輝(さじょう・よしてる)さんにお話を伺いました。

「ネパールの人たちと話していたら、震災の復興より、
村に現金収入に結びつく仕事がないから、
みんな、出稼ぎに行かなければいけないという事の方が問題だと聞きました。
それで、藍を使って何かできないか、ということで、
蓼藍(たであい)という藍の種を徳島から持って行きました。」


現地の人々にとって、まず必要なのは「仕事」だったのです。

佐條さんたちは、徳島の蓼藍を持って行き、現地で栽培。
“スクモ”と呼ばれる、藍を原料とした染料づくりをスタートさせ、
村に仕事を生み出すことで、家族を離れ離れにしない手助けをおこなっています。

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そもそも、ネパールには藍がありません。
近くにはインド藍があるものの、徳島の蓼藍とは別の品種です。

「最初の2年は発芽したものの上手く育たず、
土から作り直して、3年目で上手く育ちました。
今後、藍が染まるようになってから、
どのように商品に落とし込んでいけば良いのかを考えています。」

今後のステップは、収穫した葉で藍染めをし、商品化を進めていくこと。

日本に昔からある藍染めを、現代にフィットする方法で商品を作り、
たくさんの人の笑顔につながるようにしていきたい、と佐條さんは語ります。

日本とネパールの架け橋となる挑戦は、まだ、始まったばかりです。

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VOL.180「手ぬぐい」

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持ち歩きやすく、水に濡れても乾きやすい。
お出かけのお供として、何かと重宝するアイテムといえば、「手ぬぐい」です。

創業1872年の老舗、東京・日本橋に店を構える「戸田屋商店」では、
木綿の「糸」そのものを手作業で染めていく、「注染(ちゅうせん)」という昔ながらの技術で、
手ぬぐいを作っています。

注染の手ぬぐいは、両面が表です。

機械を使って模様をプリントした手ぬぐいの場合、色が乗るのは片面だけですが、
それに対して、「注染」は、表面も裏面も同じように染められているのが特徴です。

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※型紙
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※染め上がり

プリントと違って染料を注ぐので、糸まで色が入る伝統工芸「注染」。
にじみやぼかしを自由に生みだしながら、
深い味わいをまとった「手ぬぐい」が出来上がります。

「戸田屋商店」、風間勝己(かざま・かつみ)さんに伺いました。

「手前どもでやっている本染めの場合は、職人さんが、糊付けをして、
やかんで一つずつ色を刺していくわけですね。
それから水洗いをして、天日で干していくので、機械はほとんど使っていないんですよ。
職人さんが手作業でやっているので、効率はものすごく悪いんですが、
その分、いいものができるんですよね。」

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40年近くこの仕事に携わってもなお、日々勉強という風間さん。
まずは、気に入ったデザインや柄でお好みの手ぬぐいを手に取ってもらい、
その先に、染め方にも興味を持ってもらえると嬉しいと語ります。

「みなさんに、ぜひ、手ぬぐいを使ってほしいというのが、私たちの想いですね。
本染で染めた注染の手ぬぐいも、プリントで染めた手ぬぐいも使ってください。
その良し悪しは、使ってみないとわからないんですね。

注染染めは、染めた後、半年経っても一年経っても二年経っても、全然、飽きないんですよ。
捨てられないというか。
ボロボロになるまで使っていらっしゃる方もいるので、
ありがたいなと思っているんですけども。」

ほぼ全ての工程を、職人さんが手作業で作っていく「手ぬぐい」。
注染染め手ぬぐいの奥深さは、使えば使うほど、実感できそうですね。
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