みらい図鑑

VOL.162「東京都 牛乳屋さんのソフトクリーム」

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今回の話題は、「牛乳屋さんのソフトクリーム」です。

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東京・杉並区の阿佐ヶ谷に佇む、創業79年の牛乳店、「宮野乳業」。

「牛乳でみんなを笑顔にしたい。」そう語るのは、三代目の宮野雄一朗さん。
そのためにはまず、牛乳屋さんの存在を知ってもらわなければならない。
そこで2019年3月、「牛乳屋さんのソフトクリーム」の販売をはじめました。

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宮野さんは、家業を継ぐまで、なんと大学院でコンクリートの研究をしていました。

これからの進路を考えた時に、自分が生まれ育って、慣れ親しんだ牛乳屋の選択肢が頭によぎり、
当時の従業員や、昔からのお客さんの顔も浮かんできたことで、
家業を継ぐのは自分しかいないと決断。

もともと、宅配専用の牛乳店として営業してきた「宮野乳業」でしたが、
宅配だけでなく、若い人たちに牛乳屋の存在を知って欲しいと、
いろんな人が来店できる牛乳屋を目指しました。

そこで考えたのが、「牛乳屋さんのソフトクリーム」。
これまで培った知識や経験を活かし、生乳の風味と栄養を最大限に引き出した、
こだわりのソフトクリームの開発・販売に乗り出したのです。

「“牛乳屋さん”という形から、ソフトクリームを通じてみなさんに来ていただくことによって、
“ああ、牛乳屋さんって、まだしっかり営業しているんだな”って知ってほしいんです。」

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目指したのは、それだけではありません。

“酪農家が手塩にかけて育てた牛から絞られる牛乳を、しっかりと届けたい。”

そう思った宮野さんは、
牛乳屋として働くとき、最初の三ヶ月を酪農家のもとに住み込んで生活。
仕事を通じて牛乳への想いを改めて感じたといいます。

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地域をつなげ、日本の酪農を元気にするための橋渡しになるソフトクリーム。
最後にこんなことを語ってくれました。

「みなさんの思い出になりたいんです。
子どもたちが、友達と一緒にお小遣いをにぎりしめてソフトクリームを買いに行く思い出だったり、
お孫さんを連れて、おじいさんやおばあさんが来て、笑顔を眺めてもらうとか、
デートでここに寄って食べてもらうとか。
みなさんの思い出作りのひとつに、牛乳屋さんのソフトクリームがなれたらなあと思うんです。」

宮野さんの挑戦は、始まったばかりです。

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VOL.161「石川県 加賀ゆびぬき」

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縫いものをするとき、作業効率をあげたり針から指を守るために、
中指にはめる裁縫用具、「ゆびぬき」。

石川県金沢で生まれたのが、「加賀ゆびぬき」です。
その特徴は見た目の美しさ。

一般的な昔ながらの「ゆびぬき」は、金属や皮で作られていて装飾はあまり見られず、
あくまでも“実用的な道具”に過ぎませんが、
「加賀ゆびぬき」は、色取りどりの絹糸で作られていて、
それ自体がアクセサリーとして使えそうな、指輪のような裁縫用具です。

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城下町・金沢には、かつて着物を仕立てるお針子さんがたくさんいて、
着物を仕立てる際にあまった短い糸をつなぎ合わせて、
自分用の「ゆびぬき」を作っていたそうです。
だから色とりどりでカラフルなんですね。

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金沢在住のゆびぬき作家、大西由紀子(おおにし・ゆきこ)さんにお話を伺いました。

「加賀ゆびぬきって、金沢発祥のゆびぬきではあるんですが、
日本中に作る愛好家の仲間たちがいて、
小さくてかわいいものが好きな人だったら、
見た瞬間に好きになってしまう要素がたくさんあるんですね。」

「加賀ゆびぬき」の仕組みはとてもシンプル。
表面を埋めていく作業が基本で、糸をどの幅で渡すか、何本糸を使うのか、
ちょっとしたことで模様が変わり、万華鏡のような仕上がりで、
予測のつかないところが面白いといいます。

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個性も出て、自分の好きなものがひとつふたつと増えていくのがとても楽しい、と話す大西さんは、
ゆびぬき教室で、ゆびぬきの作り方を教えています。

「特別な道具もいらないし、ちょっとだけスペースがあれば作ることができます。
手軽に始められて、どこまでも奥深く追求していけるというのは、
なかなかいい趣味だなと思います。」

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デザインされた実用品、「加賀ゆびぬき」。
自分の好きなものや可愛いものを身近に置くと、気持ちが明るくなるもの。
それを作る楽しさを、ぜひ、多くの人に伝えたいと語ってくれました。
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