みらい図鑑

VOL.174「交通標識のビンゴカード」

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大切なこととはわかっていても、全て覚えるのは難しい。
それが、道路の交通標識ですよね。

子どもたちに、楽しみながら、学んでもらうことはできないだろうか。
そうやって生まれたのが、交通標識学習の「ビンゴカード」です。

縦5列に横5列。
通常のビンゴは、数字がランダムに並んでいますが、
このビンゴカードには、数字の代わりにさまざまな「交通標識」が並んでいます。

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「交通標識学習ビンゴカード」を手がけたのは、
名古屋市にある、交通安全や科学を通して文化事業をすすめる会社「広報企画」。
ユニークな視点でイベントの企画をおこなっています。

「広報企画」、小川眞美(おがわ・まみ)さんにお話を伺いました。

「すごくたくさん標識ってあるんですね。
そのうち絶対に知っておいてもらいたい、よく見る標識を70種類使っていて、
それを組み合わせて、ビンゴカードを作りました。
ちょっとゲーム性が高くなると、みなさん、一生懸命、標識を見るんですね。
子どもにしても、大人にしても、こんなに標識を見たことがないっていうぐらい、
楽しみながらやっていただけますね。」

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テーマは、「楽しみながら交通安全」。
教習所の試験にはたくさん出題されますが、ひとつひとつ頭に入れるのが大変な標識。

面白い!と、楽しむことから入れば覚えやすいのでは、との思いから、
イベントや自動車学校で活用されています。


「たとえば、動物が飛び出してくる標識なんかも、地方によって、
タヌキだったり、猿だったりするんですよね。
標識の面白さなんかも知ってもらえるんですよね。
ビンゴで興味を持ってもらうことで、ここにもこんな標識があったのか、
というように道端で見てもらうきっかけになってもらえたらなと思っています。」

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「ビンゴ」という手段を通してゲーム性を上げることで、
日ごろから標識を一生懸命見るようになり、いつの間にか覚えている・・・。

ゲームに参加して、楽しみながら、交通ルールも学べてしまうこのアイテムは、
ちょっとした仲間内のイベントでも、盛り上がりそうですね。


VOL.173「首都圏最後の大自然・見沼たんぼを100年後の未来へ(後編)」

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「首都圏最後の田園緑地」。
それが、東京ドーム269個分の大きさを誇る、埼玉県の「見沼たんぼ」です。

こちらでは、地元に暮らすおかあさんを中心に作られたグループが、
田んぼ体験をはじめ、味噌づくり、こんにゃくづくりなど、
食と農をテーマにした、
さまざまな自然体験をおこなっています。

先週もお伝えしたように、先日、取材に伺ってきました。
「田んぼの中に足を入れて、稲のまわりに生えている雑草を抜く作業」。
みんなで、体験してきました。

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農業の豊かさを次世代へ伝えようと、
自然体験のプログラムを提供しているのは、「ファーム・イン さぎ山」。
代表の萩原知美さんは、話してくれました。

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「農のある暮らし」を、みなさんに伝えたいと思って始めた取り組みは21年間になりました。
続けている中で、気がついたことがあるんです。
それは、農業には、日本の社会問題を包み込むだけの力があるということです。
「食の安心という問題」、「安全の問題」、「環境問題」、
さらには、「福祉」や「教育」、
そして、農業は、「居場所作り」、という側面も持っています。
「予防医学」、「観光」、「癒し」、「アート」。
こういった問題にも、大きく関わっていると思うようになったんですね。
これまでの先人たちが培ってきた知恵や技、
それを、いま私たちが伝えなかったら、気がつけば、無くなってしまうと思うんです。
だから、農のある暮らしを、しっかりと受け継いで、
次の代の子どもたちに残してあげることが私たちの使命だと考えています。
農のある暮らしを学べば、
これからどんな時代が来ても、生き抜けると思っています。

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「都心に暮らす、ひとりでも多くの方に、農業体験をしてほしい」。
そう話してくれた萩原知美さん。
その想いに共感する輪は、どんどん、広がっています。
そして、、、この取り組みに賛同して、
協力しているのが、「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」です。
ダンロップと日本ユネスコ協会連盟が協働しておこなっている環境保護活動なんですが、
このプロジェクトを進める方にも、伺いました。
住友ゴム工業株式会社 CSR推進室 橋本卓史さんです。

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私は、田んぼの中に入ったのは、実は、今日が初めてなんです。
田んぼの中に入って、稲のまわりの草を抜いていく作業だったんですが、
これが、やってみると楽しくて、夢中になってしまいました。
農家の方が、こんな風にしてお米を作っているんだという苦労が分かって、
お米を、今までよりも、
もっと大切にしないといけないという気持ちになりました。

今回は、東京都心からも近い、埼玉県の見沼たんぼでの作業でした。
「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」は、
それ以外にも、日本全国、さまざまな場所で取り組みをおこなっています。
このプロジェクトについても少し説明させてください。

「チーム エナセーブ」というのは、
DUNLOPの低燃費タイヤ「エナセーブ」シリーズの売上の一部を活用して、
ダンロップと、そのタイヤを使っていただくお客さまが、
一緒になっておこなっている環境保全活動なんですね。
具体的に言うと、2つの活動があります。
1つが、今日おこなっている「チームエナセーブ 未来プロジェクト」です。
これは、100年後の子供達のために日本の美しい自然や文化を残していくことを目的に、
2013年から日本ユネスコ協会連盟さんと一緒に活動を行っています。

もう1つがタイとインドネシアでマングローブの植樹を行う活動の
「チームエナセーブ グリーンプロジェクト」です。
2009年から昨年末まで、植樹の本数は120万本を超えています。

とくに、「チームエナセーブ 未来プロジェクト」については、
私たちDUNLOPの社員が、家族を誘って、一緒に、活動に参加しています。
職場の仲間と、職場以外で体を動かす事で、
意外な一面を知れたり、家族同士も仲良くなれるんですよね。
とてもステキだと思います。
環境の面で言えば、こうした活動は継続することが重要だと思っています。
ここ、見沼たんぼでの活動も今後も継続して、
100年後の子供たちのために美しい自然や文化を未来へ残すお手伝いをしたいです。

そして、今年、ダンロップは「事故のない毎日をつくりたい」というブランドメッセージを訴求しています。
ダンロップは、毎年、全国47都道府県でタイヤの安全点検も実施しておりまして、
今年で12年目を迎えまして、点検台数も10万台を超えました。
その点検活動では毎回約3割ものタイヤに、なにかしらの整備不良が見つかっています。
ドライバーのみなさまに、定期的なタイヤ点検の大切さを伝え、
みなさまの安全を守るという活動を今後も続けていきたいと思います。

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「首都圏最後の大自然」。
埼玉県の「見沼たんぼ」でおこなった、田んぼの中の草取り体験。
当日の活動には、
たくさんの方が参加されていました。

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毎日のように食べている“お米”がどうやって作られるのか、
田んぼに入ってみると、、、それが、、、具体的にイメージできるようになるんですよね。
田んぼの中の生き物に触れることで、
「自然と共生することの大切さ」も多くの方が口にしていました。

体験することで、感じることがあります。

食と農をテーマにした、さまざまな自然体験をおこなっている「ファーム・イン さぎ山」。
ぜひ、機会があれば、見沼たんぼへ、行ってみてください。

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