みらい図鑑

VOL.246「綿入りはんてん」

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日本で古くから愛されている冬の羽織りもの、「はんてん」。

“着るおふとん”とも呼ばれる「綿入りのはんてん」は、
そのほとんどが、福岡県・筑後地方で作られています。

最盛期は、昭和の終わりから平成の初め。
産地全体で、年間250万枚を作っていましたが、その後、フリースブームが到来。
はんてんの生産量は減少していきました。

ところが、いま、これまでのイメージを覆すような、
オシャレなデザインのはんてんが、次々と生まれています。

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作っているのは、創業100年を越える木綿織物の会社、「宮田織物」。

糸を選びから、布地のデザイン、布地織り、縫製まで、
すべて自社生産にこだわり、
熟練の職人さんが、一枚一枚、手作業で仕上げていきます。

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同社代表・吉開(よしがい)ひとみさんに伺いました。

「綿を入れるときに、綿を手で一枚一枚、手で入れていくんですね。
そのあと、一針一針、手で縫っていくんです。
ふっくらしたまま長持ちするように、
しかも、綿が均一になるようにしているんですね。」

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「宮田織物」が追求するのは、究極の暖かさ。
そのポイントは、綿の入れ方にあるといいます。

「綿の方向も、縦と横があるんです。
背中とかは、方向を変えながら塩梅を見て、工夫して綿を入れていきます。
それが暖かさの理由だと思います。
うちは、この作り方を変えずに55年目ですね。」

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懐かしくて新しい「宮田織物」の綿入りはんてん。

フリーサイズなので、お父さんやお母さんをはじめ、
おじいちゃんやおばあちゃんへの贈り物にも最適です。

夫婦や親子でペア、というのも、気持ちがほっこりして楽しいですね。

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