みらい図鑑

VOL.247「堀家ハッカプロジェクト」

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かつて、日本が世界の生産量の9割を誇っていた植物、「ハッカ」。
ミントの一種ですが、国外では「日本ハッカ」と呼ばれています。

江戸時代、全国に先駆けてハッカの栽培を始めたのが、岡山県総社市。
総社出身の秋山熊太郎という人が、
換金作物として大規模な作付けを行ったのが始まりです。

その後、ハッカ栽培は全国に広まり、
昭和初期には世界一のハッカ生産国になった日本でしたが、
時代と共に、合成ものや、海外の低コストのハッカに押され、
日本のハッカ産業は退廃していきました。

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そんななか、伝統的な岡山ハッカの活用に着目したのが
「総社商店街筋の古民家を活用する会」。

ハッカ栽培の先駆者、地元出身の秋山熊太郎にちなんで、
衰退した岡山のハッカを復活させようと、
「堀家(ほりけ)ハッカプロジェクト」をスタートさせました。

プロジェクトでは、地元の農業高校とも連携しながら、
岡山のハッカを使ったハーブティーや石鹸を作っています。

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「堀家ハッカプロジェクト」、東恩納 真弓(ひがしおんな・まゆみ)さんのお話です。

「私たちは、総社でハッカを育てています。
本当に少人数でやっていて、しかも、それぞれ仕事があっての活動です。
商業ベースには乗らなくても、このストーリーを大事に育てて、
長く続けられるようにやっていきたいなと思っています。」

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第1弾、第2弾、とオリジナル商品を開発していき、
総社市から発信したハッカの声を、
再び全国に響かせていくのが目標だという「堀家ハッカプロジェクト」。

東恩納さんのメッセージはまだまだ続きます。

「ハッカは、とても清涼感があってスッキリとします。
皆さんもハッカを試して、元気にこの世の中を突き進んで頂きたいと思っています。
本当に愛情を持って育てて製品を作っていますので、
ハッカを総社から発信していきたいと思っています。
その想いだけですね。」