みらい図鑑

VOL.257「胡粉ネイル」

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京都にある日本最古の日本画用絵具専門店、
創業270年の「上羽絵惣(うえばえそう)」が、
「胡粉(ごふん)」を使ったネイルカラーを開発しました。

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胡粉とは、ホタテ貝殻の粉末から作られる顔料のことで、
昔から、日本画の白い絵具に使われている大切な素材です。

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「胡粉ネイル」は、通気性があって乾きが早く、
消毒用のアルコールで落とせる、爪に優しい水溶性ネイル。

天然素材なので、マニキュア特有の刺激臭もなく、
妊婦さんなど、従来のマニキュアが使いにくい人でも安心して使えるのが特徴です。

また、ホタテの貝殻に含まれる真珠層が、
爪に美しいツヤを与える効果も期待できます。

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「上羽絵惣」、店長の西村由美子(にしむら・ゆみこ)さんのお話です。

「絵具屋さんということで、色を伝えたい、という想いがあったんですね。
いろんな色を取り扱っていますので、
それをヒントに作った胡粉ネイルは、和の色が多いんです。」

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「胡粉ネイル」、色は全30色。

真っ白な「胡粉」や、真紅が艶やかな「艶紅」、
上品で深い緑色の「鶯緑」などの古典的な色をはじめ、
パール調やパステル調に仕上げたカラーなど、
バリエーション豊富なラインナップが自慢です。

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誰にでも使ってもらえる、人に優しい商品にこだわり、
これまで培ってきた色の文化を継承していきたい、と語る西村さん。

「朝、起きて、パッと目につくのは、いろんな色ですよね。
そのなかで、爪を小さなキャンバスとして捉えて、
絵が描けない人でも、爪なら彩っていただけます。

爪を彩ることで、元気が出たり、楽しみだったり喜びだったり、
それが笑顔に変わることが私たちの励みになっています。」

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270年以上もの間、
技術と伝統を守り抜いてきた、老舗店だからこそ作り出せるネイルカラー。

色のチカラが、長いおうち時間を笑顔にしてくれそうですね。