みらい図鑑

VOL.319「バッグの形をしたコンポスト」

radikoで再生する
null
Podcastを再生する
今回の話題は、バッグの形をしたコンポスト、「LFCコンポスト」です。

コンポストとは、キッチンから出る生ゴミを、
微生物の働きを活用して堆肥(肥料)にする処理方法のこと。

容器が大きそう、とか、面倒そう、などの悩みを解消して、
誰でも出来ることにこだわって開発されました。

null

「LFC」とは、
L=ローカル
F=フード
C=サイクリング の略。

有機物である生ゴミが、堆肥の原料になり、
また新たな野菜へと生まれ変わる。

そんな、家庭の中の食の循環が「LFC」です。

null

「LFCコンポスト」を手掛けた、「ローカルフードサイクリング株式会社」、
代表・たいら由以子(たいら・ゆいこ)さんにお話を伺いました。

「見た目的にはただのバッグに見えるんですが、非常にコンパクトなんですよね。
いままでのコンポストからはイメージが覆るような、
オシャレな作りになっています。
やりかたとしては、生ゴミをその中に入れて、混ぜて、蓋をするだけなので、
1日1分のエコロジー活動になります。」

null

一見、普通のバックに見える「LFCコンポスト」の容器は、
ペットボトルや廃材のプラスチックから作られたリサイクルの素材。

この中に、生ゴミを入れてかき混ぜるなどの簡単な作業を、
2か月間繰り返すだけで、堆肥が完成します。

null

キッチンの三角コーナーにたまった生ゴミは、微生物が食べれば肥料になる。
その肥料で野菜を作ることで、
ベランダから循環の輪を始めてみて欲しい、と話すたいらさん。

「生ゴミって、ほとんど水分なんですけど、
それを焼却場に持っていっているのが日本の現状です。
やっぱり、誰でもできるようにしたいってずっと考えていて、
最終的にたどり着いたのが、バッグタイプのものだったんです。」

null

初心者でも気軽にトライできて、見た目にもオシャレ。

「LFCコンポスト」がひとつあると、
楽しみながら、環境について考えることができそうですね。

※写真提供/ローカルフードサイクリング株式会社