2007年7月1日
夏目漱石 『こころ』
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

心の本棚の中から思い出の1冊を選ぶ時、この作品をあげる人が多いのではないだろうか。

昔も今も、高校の教科書にとりあげられ、誰もが一度は読んだことのある小説。しかし教科書には、その一部しか掲載されていないため、実際にはどんな作品なのか、そのすべてが知りたくて、本を買った人も多いはず。作家・小川洋子さんもそのひとりだ。

「こころ」が、はじめて発表されたのは大正3年(1914年)。朝日新聞に110回にわたって連載された。学生だった主人公が、ふとしたことから知り合っ た「先生」に心惹かれ、やがて、その「先生」の過去の秘密を知っていくという物語。

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