2007年7月1日
夏目漱石 『こころ』

その「先生」の秘密とは、「友人K」を裏切って恋人を手に入れたあ と、そのKが自殺してしまったというもの。結局、罪悪感に苦しんだ末、「先生」自身も死を選んでしまう。夏目漱石が「こころ」を発表してから今年で93 年。この作品が、時代を超えて、人の心に残るのは、なぜなのだろうか。

その答えは、漱石自身のこの言葉にあるかもしれない。
「自己の心をとらえんと欲する人々に、人間の心をとらえ得たるこの作物をすすむ」。

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