2008年5月25日
中島敦 『山月記』

中島敦の「山月記」は、教科書の定番。高校生にとってはとても難解な小説ですが、長年この作品が教科書で取り上げられているのには理由があるはず。「適度に読みにくく漢文の勉強もでき、さらに人の心の内面を読み取ることもできる作品だから教材に選ばれているのでは」とその理由について小川洋子さんは分析しています。そしてもちろん「山月記」は若者だけでなく、大人になってからもあらためて読んでみたい作品。大人だからこそ感じるものもあるのではないでしょうか?自尊心の強い李徴とその旧友・袁惨の物語。久しぶりに読んだあなたの心には、どんなメッセージが残るのでしょうか。

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